元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

習志野在住東京勤務の千葉都民。神社仏閣・歴史散歩、カメラ、ロードバイクが趣味。ラーメン二郎(京成大久保店がホーム)・蕎麦が大好物。

特別展「仏像〜一木にこめられた祈り〜」東京国立博物館 その四

東京国立博物館

2006年10月3日(火)〜12月3日(日)
110-8712 台東区上野公園13-9
公式サイト http://www.tnm.jp/ 
特別展公式サイト http://butsuzo.jp/



東京国立博物館 → その一その二その三




→ 私の好きな仏像



チラシ   
楽しみにしていたこの特別展。
やはり土日祭日はかなり混雑しているようです。
期間は残り少ないんで
平日行くとなると今日くらいしかありません
体調がかなり悪かったのですが、
大好きな仏像と出会えるのですから、
ちょっと無理して行ってみました。




平日でもかなりの人出です。
やはり年齢層は高いのですが、
若い女性も多いのが意外です。
さて入り口で500円で貸してもらえる音声ガイド。
私、これって一度も借りたことなかったんですけど、
今回の一般向けの音声は市原悦子さん。
まんが日本昔ばなし」で育った世代としては、
借りない訳がありません。
使ってみるとこれ、なかなかいいです。
特にすごい情報があった訳ではないんですが、
BGMに声明が使われていたりして、
一人で行ったときには自分の世界に篭ることが出来やすい。(笑)




さて東京国立博物館の特別展は、
たいてい四つのゾーンに分かれ展示されます。
今回もそう。
第一章は「壇像の世界」。
ビャクダン等の貴重な一木から造った、
小さな十一面観音たちが並びます。
まだまだ仏像が一部の高貴な人々の中だけで、
拝まれていた時代です。



そして第二章が事実上のメイン「一木彫の世紀」。
大木の一本彫りやや寄木を使った大きな仏像が、
所狭しと並びます。
仏像好きにはもう大興奮。
私のテンションもネズミーランドとは比べ物になりません。




そしてそして、
ここに私の大好きな観音様はその中央に堂々と立っていらっしゃいました。



→ 向源寺十一面観音
→ http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/kannon.htm




写真以上に美しい、神々しいお姿。
さすがは国宝。まさに国の宝です。
360度、どの角度から観ても完璧です。・・・。
パーフェクト・ビューティ。
暴悪大笑面も観れました。
そこだけみればユーモラスにみえますけど、
完璧な美の中の後頭部には、
何故かその大胆な笑顔が逆によく合います。
ぼけーっと口をあけてしばらく見とれていました。



融念寺地蔵菩薩1   融念寺地蔵菩薩2   
今回、意外に美しかったのが、
奈良・融念寺の地蔵菩薩立像でした。
なんとも優しげな目つき。
右手の先で衣をつまむその姿。
向源寺の十一面観音ような派手さはありませんが、
地蔵菩薩らしい優しさが、
他にない手法で滲み現れています。




第三章は「鉈彫」です。
ノミの目をわざと残したかのような仏様たち。
霊木との結びつきや、
全体的に荒々しく彫ることで、
一部を強調したり、
これから木から仏に変化するような効果を表しているものもあります。
特に有名なのはこれですよね。


→ 宝誌和尚立像



中のお顔は十一面観音だそうです。
ちょっと、ぎくりとしてしまいますよ。
迫力あります。




そして最後は、第四章「円空と木喰」です。
木を荒々しく彫った仏像の二大巨頭ですが、
私どちらもここに来るまであまり興味はありませんでした。




ところがどっこい円空はいいっすねぇ・・・。
なんて絶妙な計算がされた荒々しさなんでしょう。



→ 十一面観音菩薩立像・善女龍王立像・善財童子立像



これこそ庶民の為の仏さまですよねぇ。
本物は写真より全然いいお顔でしたよ。




今日この特別展で、あらためて日本人が、
木の仏像にこだわった理由を教わった訳ですが、
ここで聞く前から、やっぱり我ら日本人なら、
なんともなくその感覚は分かりますよね。
金属や塑像の仏様より、
木の仏様には血が通っているかのような温かみがありますから。
これがなんらかの霊木であれば効果は倍増です。



とにかくいい特別展でした。おすすめです。
ついつい、いつもは買わない分厚い図録を買ってしまうほど・・・。
・・・2500円なーりー (T_T)



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