親不知について


【アサヒ酒造】不知火(しらぬい) 陶器 720ml 麦焼酎
かつて、前園長は、
接待の席で、この「不知火」(しらぬい)を、
「私はこの"おやしらず"をロックで。」
と頼み、周囲の失笑を誘いました・・・(汗)。




さて今日の話題は、
その「親不知」(おやしらず)。
私はこれで大学生の頃、
あやうく死にかけたことがあります。




この歯の正式名称は「第三大臼歯」。
赤ん坊や子供の歯が生えることを、
親は必ず知っていますが、
この歯は大人になってから生えるので、
「親知らず」と呼ばれています。
英語でもやはり、
分別がついてから生える歯という意味で、
「wisdom tooth」といわれ、
ここから「智歯」という別称もあります。




あれは私が八王子で独り暮らしをしていた、
もう20年近く前のこと・・・。
ある日に、アゴに違和感を感じました。
口を大きく開けると、耳の下に痛みを覚えます。
あんまり気にせずそのまま放置しました。




それから一ヶ月もすると、
だんだん口が開き辛くなってきました。
大きく開いたつもりでも、
歯と歯の間は2cmがやっとこさ。



その頃といえば、
住んでいたアパートは、
悪友が何人も集い、
毎日、毎晩、
深夜・朝まで酒盛りをするような生活です。
元々食が細かった私は、
口が開かずとも、
「流動食(酒)でいいじゃん。」
と、お気楽・極楽状態のバカのサンプルそのものでした。



最初の違和感から半年も過ぎると、
口は全く開かなくなりました。
この頃になると、
どうやらこれは、
奥歯になんらかの異常があると、
薄々気付いています。
しかし口が全く開かないということは、
まともに発声が出来ないということ。
さすがにヤバイかも、と感じ、
実家に戻り、
近所の歯医者に行ってみると、
これは親不知がちゃんと生えてこれずに、
炎症を起している、
智歯周囲炎」であると診断されますが、



「口が開かないことには抜歯は出来ないので、
口を開ける努力を続けて、開いたらまた来てください。」



・・・だって。




口が開かないから来たのに、アンタ。




ここから数日はほとんど記憶がないのですが
最後は感染性から、高熱にうなされ、
喉が大きく腫れあがり声帯を塞ぎ、
声がジャイアント馬場さんのようになり、
ついには気道も塞がって、
呼吸が困難になってぶっ倒れて、
救急車で口腔外科のある大学病院に担ぎ込まれました。
外側から智歯を粉砕する手術を受け、
どうにか命を取り込めましたが、
半年間の荒んだ食生活で、
栄養失調にもなっていたとか。




たかが、「歯」のことなんて、
「親不知」をなめていると、
死んじゃいますからご注意ください。




そんなに我慢するバカはいないって。




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