「イニシエーション・ラブ」


歌野晶午氏の「葉桜の季節に君を想うということ」を読み、
そのドンデン返しに驚き面白いっ!!と、記事にしました。




→ 「葉桜の季節に君を想うということ」




「makoto-jin-reiさん、
あれがそんなに面白いのならば、
これも是非お試し下さい。」と、
ここの読者の方に薦められたのが、
乾くるみ氏のこちらです。




イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)




ありゃりゃ・・・、これ恋愛小説じゃないですか。
正直、私はもう「枯れた」オヤジです。
今更、あっしにゃ、色・恋なんざ、まったく興味が・・・。




すんげぇ〜面白いっ!!。




舞台は80年代、
私よりも少し年上の世代が主人公達。
このブログでも度々登場する、
かみさんの兄の奥さんである、
お義姉さんが、青春バリバリの頃じゃないかなぁ。
携帯電話もMP3も、インターネットない時代。
それぞれの段落は当時のヒット曲の名が付けられ、
物語は、Side-A、Side-Bと進行して行きます。
そうです。この時代はMP3どころか、
CDがやっと出始めたばかりで、MDすらまだなく、
A面・B面と分かれた、
レコードやカセットテープの時代でしたね。




まったく私の好みの小説ではないのにも関わらず、
大嫌いな露骨な性的描写のあるものの、
あの頃の、淡い恋や憧れのようなものを思い出し、
うんうんと頷きながら、
あっという間に、Side-Bの後半です。
あれ、なんだか、おかしいぞ。と、ふと思ったら、
大ドンデンの「最後から二行目」です。




それでもしばらく訳が分からず混乱し、
首を傾げながら、巻末の解説、
〜再読のお供に〜太字の部分を中心に、
その項に戻りながら読み直すと・・・。





あ゛、そうだったのかっ!!。




う〜ん。参りました。
しかし、このお話、
すべてを分かって読み直すと、
ちょっと怖い・・・。



女って怖い・・・。とおもったら、
この作者、「乾くるみ」って男性だったんですねぇ。
・・・ちょっとホッとしました。




この本の表紙。
この文庫版よりも、
こっちの方が良かったのになぁ。



イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)




○○様、お薦めありがとうございます。
なるほど、これ「再読したくなり度」は、
「葉桜の〜」以上です。




お義姉さん、読みますか。




にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ ← 二つのランキングに参加中。
人気ブログランキングへ ← どちらも応援クリックをお願いします。