西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

続・恥ずかしい病気!? 入院手術編 六日目 (痔瘻完治手術)



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いまにし胃腸肛門科、
さて昨夜はぐっすりと眠れました。
テレビもない大部屋ですから、
専ら夜は読書に耽っておりましたが、
最近それにも飽きてきました。







馬油にもらった「男はつらいよ」シリーズを、
第一作より観始めました。
実父が大好きなこのシリーズ。
子供の頃より見慣れていたつもりでしたが、
これほど真剣に観たのは初めてかもしれない。
奇しくも第一作は、今からちょうど40年前の、
私が生まれた昭和四十四年(1969)。
実際の渥美清さんの年齢とは異なりますが、
劇中「四十に手が届く・・・、」
と、いう台詞がよく聞こえますので、
私はこの寅さんの年を抜かしてしまいました。
いや実際こんな身内がいたらそりゃ迷惑だよね〜。(笑)







さてさて、私と同じ日に7人入院し、
翌日一緒に手術を受けた訳ですから、
その全員がほぼ昨日お風呂の許可が出た訳で、
入浴の順番待ちは大変なことになっています。
しかし今日、もっと前に入院して手術した先輩方が、
何名か退院という名の釈放を受けました。
寂しいねぇ〜、羨ましいねぇ〜。
経験はありませんが、
刑務所もこんな感じなのかな〜。




ゆく人たちあれば、くる人たちあり。




また数名の方が入院していらっしゃいました。
またまた半数以上が女性ばかりですが、
同室の男性が一名入れ替わる形となりました。
若い彼。もぞもぞと居場所がなくベッドにぽつり。
いやいや不安そうだせねぇ〜。
あっしもそうでしたよ、旦那。(←なぜか寅さん調。)
あれ、私が選に漏れた、
個室には今日新入りのおじさんが二人・・・。
今更、個室に移るつもりは毛頭ないけど、
なんだかちょっと納得出来ない。




さて今日の昼食は、
所謂学校給食のソフト麺ですけれど、
冷やし中華じゃないですか。
辛子はなかったけどうれしかったなぁ〜。
しかし逆に、私の苦手なあの匂いが充満・・・。




7/29の昼食





げげげっ、シューマイッゴット!!。




芋、栗、南瓜、甘いものと、
苦手なものは数あれど、
私が本当に食べられないものは、
焼売、シウマイ、シュウマイ、シューマイ、
・・・だだそれだけ。
子供の頃、近所の放し飼いのシウマイに噛まれて以来、
シウマイだけはとにかくダメなんです。(嘘)




さて午後になり、
今現在の上司が手土産を持って、
お見舞いに来てくれました。




せっかく、遠路はるばると、
わざわざありがとうございます。
・・・ではありますが、
二人きりではあまり会話がありません。
すぐに帰っちゃった。





7/29 夜の薬



さてこれは私が今夜飲む薬全部です。
おそらくこの入院中、
最多種、最多量になるようですから、
記念にここに載せておきます。
整腸剤が三種、4錠、
痛みや炎症を抑える薬、1錠、
出血を抑える薬、1錠、
抗菌剤、1錠、
そして睡眠薬、1錠の計8錠です。
これだけでお腹一杯になっちゃうよ。(汗)





病院のベッドで夕食を食べる




夜はかみさんと、
久しぶりに帰ってきた息子達が来てくれました。
病院にはあまり大きな声では言えませんが、
持参した弁当で一家四人、
六日ぶりに夕食を共にしました。




ワンセグでイナズマイレブンを観る次男





毎晩あんまり暇なもんですから、
今朝、メールで、
機械音痴、PC音痴のかみさんに、
USBに差すワンセグチューナーを、
リクエストしていたんですが、
奇跡的にお目当ての品を買って来てくれました。
3mの高感度アンテナを、
カーテンレールの上につないだら、
なかなか良く映ります。
面会時間ギリギリの午後8時まで、
次男大好きな「イナズマイレブン」を観てから帰りました。








このワンセグチューナーは退院後、
今回のモバイルを借りた御礼に、
馬油へと進呈致します。




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「告白」


告白

告白



こちらも入院用に買った、
普段は買えないハードカバーの単行本。
2008年度「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、
2008年度「このミステリーがすごい!」第4位、
そして2009年「本屋大賞」第1位という超話題作。




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私の中では、ヘタな文学賞よりも、
断然評価の高い「本屋大賞」。
とても楽しみにしていたので、
実は入院初日に真っ先に読み始めた一冊でした。
それがなぜ、今日の紹介かと言えば・・・、





とにかく、暗くて、重くて、苦しくて、やるせない。



私が本屋の店員ならば、
よほど薦める相手を考慮することでしょう。
とにかく入院中に読む本ではありませんでした。




しかし内容の好みは別としても、
この第一章が、デビュー作とは、
にわかに信じられない作者のその力量は、
数々の受賞に値する作品です。





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