DVD「アメリカン・スナイパー」

公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/sp/




→ DVD「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」
→ DVD「グラン・トリノ」
→ 「クリント・イーストウッド」関連の記事



→ 映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」




今日は年内最後の電話番なもので、
すっかりアップしたつもりでいた、
貯金の映画ネタでスンマソン。。。






昔からのイーストウッドファンを公言しながら、
今春封切公開時には話題につられてしまって、
「バードマン」を劇場で観てしまったワタシ。
今更になって遅れ馳せながら、
DVDで「アメリカンスナイパー」を鑑賞しますた。




イラク戦争の伝説の狙撃手、
クリス・カイル氏の自伝、
ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を、
脚色して映画化した作品です。
製作発表前にはデビッド・O・ラッセルや、
スティーブン・スピルバーグが、
メガホンを取るとも噂されましたが、
ふたを開けてみれば、
共和党員でありながら、
イラク戦争に反対する、
クリント・イーストウッドが監督。
過去にも「父親たちの星条旗」や、
最後の主演作となった「グラン・トリノ」で、
戦場で心が傷ついた兵士を描いておりますから、
退役後の葛藤のような部分が、
大半になるのではないかと、
勝手に予想をしておりましたが、
前半から中盤にかけて描かれいるのは、
兵士となる志と厳しい訓練、
妻との結婚までのエピソードと、
現代的な装備での息詰まる戦闘シーン。




無人偵察機など、現代兵器での戦場が、
ドラスティックであることは、
知識としては理解しているつもりでしたが、
女性や子供に照準を向けて、
引き金に指をかけて、
極限状態で躊躇する場面には、
強い衝撃を受けました。




「米軍史上最多、160人を射殺した、
ひとりの優しい父親」がキャッチコピー。




国と妻子を愛する心優しい夫・父も、
イラク武装勢力側から見れば、
「ラマーディの悪魔」です。




戦争を美化しているという批判もあるようですが、
イーストウッドは自分の主義・主張を抑えて、
良かれ悪かれこれが現代アメリカ社会であり、
これが現代のアメリカの戦争の姿であると、
正直に描きたかったのではないでしょうか。
とても哀しくやるせない映画ですが、
心に強く残った作品です。