JR津田沼駅は車両基地がありますので
総武線の快速と・各駅停車ともに
始発が多数出ています。
津田沼に引っ越してからは、
大体その始発に乗り、読書か居眠りをして、
通勤するのですが、
近頃その「通勤電車居眠道」を究めるべく日々研究に勤しみ、
今日ここにその成果の途中経過を発表いたします。
(なお、こちちの事例は写真のホームライナーやグリーン車等の、
リクライニング機能のついた座席には適合いたしません。)
さてまずはその「形」。
これは大きく分類すると下記の三種類。
①居直形
これは上半身がそっくり返り、ガラスに後頭部を接触させて、
イスには浅く腰掛け、足を前に投げ出す形態。
あまり綺麗な形とも言えず、前方に立つ人にも迷惑です。
マヌケ顔の披露度ももっとも高く、
おのずから口を開けるその様は、
車内からの冷笑を浴びることとなります。
この形はよほど空いている電車以外では
「禁じ手」とすべきなのですが、
私も泥酔している際にはこの形に頼り、
気づいた時には、
「ここはどこ?なんでこんな時間??。」という
懲罰を受けたことも二度や三度ではありません。
「矢でも鉄砲でももってこい形」との別称もあります。
(なおこの形はなぜかポマードを利用する男性に多いという報告もあります。)
②瞑想形
もっとも綺麗な形がこれ。
姿勢を伸ばし頭をもたげることもなく、ただ瞼を閉じます。
ただし、この形での完全な睡眠は不可能であり、
ウトウトするだけか、
せっかく待って乗った始発電車なのに、
前方にお年寄りが立っていまい、
「タヌキ寝入り」しているときによく用いられます。(これは反則です。)
なお顔の特徴により、
「大仏形」や
「アンコールトム形」(=「ジャングル・クルーズ形」)と、
呼ばれることもあります。
③反省形
前方にうなだれる、私もよく用いるこの形。
基本形は矢吹丈の如し「真っ白に燃え尽きた形」や
腕を組む「人生とはなにか形」。
また、荷物を抱え込む亜流「これは誰にも渡さない形」に展開して、
前方への転倒を避けます。
首には負担のかかる形ですが、迷惑度は一番低いものとなります。
ただし左右への固定度は低いため、
隣の人に少しでも寄りかかってしまえば、
「肘鉄」という教育的指導を受けます。
ですからこの形の使い手は、端の座席に座ることを好みます。
運良く端の席に座れた場合には、
頭を壁に寄りかける亜流「あなたが好き形」に変形する場合があります。
さてここまでが現在発見されている形なのですが、
筆者は電車居眠道における最終系を自ら確立しました。
④最終奥義、
「吊革に掴まって立ったまま山手線二週半形」
(空白の時間により推定。一周前後は他に二回あり。)
言葉通りのこの奥義、もはや人類の限界を超えています。
私も泥酔してこの奥義をやった後は、
握力の欠如と全身の強い筋肉痛に数日間悩まされました。
悪魔の奥義ともいえるものであり、
今後もこのバカ以外に試されることはないでしょう。