野口英世像

野口英世

110-0007 台東区上野公園内


あまり知られていませんが、
上野公園には野口英世銅像もあります。
国立科学博物館の前の木立の中に立ってます。

PRO BONO HUMANIGENERIS   
台座にはラテン語
「PRO BONO HUMANIGENERIS」(人類の幸福の為に)と、
刻まれています。



野口英世は現在の千円札の肖像でもあり、
広く知られている人物なのでここでは特に説明しません。




ただ現代の科学では彼の功績や研究の成果の一部が否定されていたり、
彼自身の性格にいろいろな批判的な説が出ていることも事実です。




でも私。
野口英世という人の伝記、
本当の主人公は彼の母、
野口シカさんであったとおもいます。




極貧の中で、
自分の不注意から子供に大怪我をさせてしまった母。
自分を責め続けながら、
身を磨り潰すように働き金を稼ぎ、
せめて学問で身を立たせようと
献身的に愛情を注ぐ・・・。



息子の出世に喜びつつも常に遠い異国の息子の想い案じ、
一目会いたい一心で、囲炉裏の灰で字を習い、
たどたどしい字で祈るような手紙を送ります。
その手紙を引用します。
彼女の直筆の手紙をみれば、涙は禁じえません。
シカの手紙   

おまイの。しせ(出世)には。みなたまけ(驚き)ました。
わたくしもよろこんでをりまする。
 
なかた(中田)のかんのんさまに。さまにねん(毎年)。 
よこもり(夜籠り)を。いたしました。

べん京なぼでも(勉強いくらしても)。きりかない。
いぼし(=近所の地名)。ほわ(には)こまりをりますか。
おまいか。きたならば。もしわけ(申し訳)かてきましよ。

はるになるト。みなほかいド(北海道)に。いて(行って)しまいます。
わたしも。こころぼそくありまする。
ドカ(どうか)はやく。きてくだされ。

かねを。もろた。こトたれにもきかせません。
それをきかせるトみなのれて(飲まれて)。しまいます。

はやくきてくたされ。

はやくきてくたされ

はやくきてくたされ。

はやくきてくたされ。

いしよの(一生の)たのみて。ありまする

にし(西)さむいてわ。おかみ(拝み)。
ひかし(東)さむいてわおかみ。しております。

きた(北)さむいてわおかみおります。
みなみ(南)たむいてわおかんておりまする。

ついたち(一日)にわしをたち(塩絶ち)をしております。
ゐ少さま(=僧侶の名前)に。ついたちにわ
おかんてもろておりまする。

なにおわすれても。これわすれません。

さしん(写真)おみるト。いただいておりまする。 
 
はやくきてくたされ。いつくるトおせて(教えて)くたされ。
これのへんちち(返事を)まちてをりまする。
 
ねてもねむられません

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