- 作者: 竹村公太郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/06/11
- メディア: 単行本
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http://d.hatena.ne.jp/michi2005/20060207で、
教わったこちらの本。
「日本の気象と地形」「インフラ」からの視点。
こりゃ面白いです。
こちらの本の第一章では、
「江戸城の正門は半蔵門」で、
「赤穂浪士の討ち入りは徳川幕府の復讐劇である。」
と、します。
あひゃ。
確かに皇居に突き当たる街道がつながっている門は
甲州街道がぶつかる「半蔵門」だけですものね・・・。
そしてその甲州街道が尾根であるということ。
だけど「半蔵門」。
今上天皇が、正式な出入口にしている事と、
旧江戸城の話を混同することは出来ないと思います。
だって現在の宮殿や御所と旧江戸城本丸跡はまったく離れていますから。
今上天皇がこの門を使っているのは、
なにはともあれ、警備上の都合だと思います。
それからその正面玄関の近くに赤穂浪士の多くが潜伏していたってから、
幕府が浪士を匿っていたという説、ちょっと強引すぎます・・・。
幕府がどうしても吉良家を潰したければ、
そんな大それた計画を立てるくらいなら、
松の廊下刃傷事件に「喧嘩両成敗」適用すればよかった訳で・・・。
ともかくこの本。
大変面白く興味深いものでした。
他の章の他の都市の成立についてはちょっとつっこめません。
お薦めです。