大山巌像

大山巌像

102-0074 千代田区九段南




盛り上がって参りました(???)。
謎の皇居周辺戦前建立銅像第四回(?????)。
私が選ぶ東京の銅像でもっとも謎の深い銅像
大山巌です。



初代陸軍大臣、陸軍大将で元帥、従一位大山巌
先日紹介した西郷どん(マニアはセゴどんと読む。)の従弟です。
セゴどんが明治政府と袂をわけて薩摩に帰った際に、
その交渉に彼は鹿児島に行きました。
結局うまくいかずに戻り、彼は従弟でありながら、
セゴどん(←しつこい??)と西南戦争で戦います。
西南戦争の戦前、戦後では、彼の性格が一転したといいます。
名前の通り朴訥とした大きな人だったようです。
ご本人は遺言で他の軍人のように神格化され、
銅像や神社のご祭神となっていることを嫌っていたようです。





さてこの銅像
何が不思議かというとまず、本来はどこにあったのか。
市ヶ谷の陸軍参謀本部とも、三宅坂ともいわれています。
戦中に供出され上野の芸大内に放置されていたとも聞きます。
戦後にここに移されたそうです。



いずれにしても、この像は軍人の立派な軍装姿。
GHQに撤去されて当然だったはずです。
なぜ、ここに移転されてまで、この像は残ったのか・・・。



この像、大正八年の製作といわれていますが、
やはり教育委員会等の案内板がありません。
碑文は隣に独立してありますが、細かいことは載っていません。




よくみるとこの巌さん、軍刀や銃を持っていません。
なんと騎馬姿ながら、右手はポケットに手をつっこんでます。




危ないよぅ、いわやん。



この姿が、GHQに見逃された理由でしょうか。
現在はその朴訥としたそのお顔は悠々と靖国神社を眺めています。




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