造立 第三番 正徳2年(1712)
宗派 浄土宗
本尊 阿弥陀如来
160-0022 新宿区新宿2-9-2
さて、江戸六地蔵。江戸時代の巡拝の順番に則って、
何の疑問もなくこちらを二番目だと信じてやって来ました。
ところが、こちらのパンフや案内板には、
やたらと「第三番目」という記述が目立ちます。
確かに造立順位は正徳2年(1712)製ですから三番目ですね。
どうやら、札所の間でも、それぞれが、第何番であるのか、
もめているようです。
そもそも、この江戸六地蔵。
それぞれ第何番という取り決めはなかったのだと思います。
決めてしまえば、それぞれ六道のどこを護るものなのか、
もめることは必至です。
だから、造立順と、六体完成後の回りやすい順序が、
今になってもめているのかもしれません。
私はやはり、江戸に多く回られていた順序を、
私の今回の順序とさせて頂きます。
お顔は、第一番同様お美しいのですが、
こちらの保存状況はかなり厳しいものに思えます。
錫杖は手から先が欠損していますし、所々、穴が開いています。
なおこちらは一度改修工事がされ、
像内から小さな六地蔵と、寄進者名簿が発見されたようです。
新宿のお閻魔さまとも呼ばれるこちらのお寺。
閻魔堂を覗けば、大迫力の閻魔像と、奪衣婆像があるのですが、
今日は写真の通り工事中でお参り出来ませんでした。
墓所には 改葬ではありますが、内藤正勝ら譜代大名の内藤家墓所。
不動堂には、三日月不動尊や、新宿山の手七福神の布袋様。
他にも、切支丹灯篭やら、塩かけ地蔵など、
とってもみどころの多いお寺です。
やはりご朱印にも「何番目」といった表現はありません・・・。