私の多くの変わった趣味(?)の中の一つ。
それは毛を抜くこと。
ほっぺたの真ん中やアゴの下といったOB気味の場所に生えたヒゲを、
まったく痛みを感じることもなく、
毛抜きですーっと引き抜くことが出来たならば、
毛との勝負は抜き手の勝ちになります。(←なんのこっちゃ。)
まだ皮膚の表面にちょっと顔を出した短い毛なら、
なお、ひとしおの喜び・・・。あ゛ぁ゛。
ただしこれ、毛抜きが良くなくっちゃまったくお話にならんのです。
ここまで、読んで同感のあなた。(いない、いない。)
いい毛抜きがない。と、お嘆きのあなた。(います?)
私、代表してちょいと調べてみました。(なにいってやがんだい。)
そういうニーズは伝統工芸が満たしてくれるはずですよ。
ありました、ありました。
人形町で天明三年(1783)から続く刃物専門店の老舗うぶけやさん。
屋号の「うぶけ」とは産毛のこと。
「うぶ毛も剃れる(包丁・かみそり)切れる(はさみ)抜ける(毛抜き)」
から、この名がついたお店です。
そしてなんとお店そのものが、
「うぶけや鍛造打刃物類」として中央区・区民有形民俗文化財 だって。
早速行ってみました。
お店はさすが、文化財。
老舗そのものの佇まいの建物です。
店の奥からは、テンコンテンコン鉄を叩く音が聞こえてきます。
さてお目当てだった毛抜き(大)は、
なんと毛抜き一本ながら3,150円。
がっしりと重い毛抜きです。
女性用には毛抜き(小)2,100円(だったかな!?)もありました。
ほ、ほ、ほ、ほ、ほほ、ほっ、、、
ほぇーっ。
なんすかーこれ、こんな短い毛までつかめるんですかぁっっっ。
びっくり。
せっかくですから、
この店で一番安い、人気№1商品の爪切り945円も購入。
私、骨と歯と爪が硬いのが自慢なんですけど。
私の厚い爪も、すぱっと切れる感じ。
切れない爪切りだと押し潰して切る感じなんですが、
これはまったく違いますね・・・。
こりゃ本物です。是非お試しを。