「イキガミ」(2)




隣の国からポンポン、ミサイルを撃ち込まれて、
てめぇんとこの庭先に落ちていながら、
わいわい大騒ぎはしているものの、
なんだかどこか他人事・・・。
日本人ってつくづく、
平和ボケしているのかもしれません。




この分だと明日、圧倒的に先進している宇宙人が、
地球を攻めにやって来て専制を宣言して服従を迫られても、
僕たちニッポンのお父さんは、
普段どおりに会社に行くかもしれません。




冗談はさておき、ジュニアに勧められたこのコミック。
なぜか、一巻がどこの本屋でも売り切れで、
不本意ながら二巻から読んでみました。




設定はまったくの荒唐無稽なものなんです。
二巻冒頭とカバーの裏側の引用です。




この国には大多数の国民に「生命の価値」を再認識させるため、
一部の若者を逝かせるという法律・・・「国家繁栄維持法」が存在する。
全国民が小学校入学時に受ける予防接種「国繁予防接種」・・・
その注射器には1000本中に1本の割合で特殊なナノカプセルが混入しており、
18歳から24歳までの将来あらかじめ設定された日時にカプセルが破裂・・・
若者の命が奪われる。
・・・だがその若者が自分の運命を知らされるのは、死のわずか24時間前。
死を告げる紙「逝紙(イキガミ)」を受け取った瞬間から、
彼らの最後の一日が始まるのだ。

生きること・・・それは、願うこと・・・




この国には、国家繁栄維持法という名の法律がある。
そこでは、多くの人間を生かし、国を繁栄させるため、
選ばれた若者をあの世に逝かす紙・"逝紙"・が配られている。
届けられた死亡予告証。残された時間わずか1日。
"イキガミは、本人が最後の1日をどう生きるかによって、
「逝く」紙にも「生きる」紙にもなるんです・・・"
生きてるつもりで死んでやいませんか?


ねぇ!?、これだけ読んでも馬鹿げているでしょ。
でもね、、、
キャラクター達の多彩な表情やコンテの旨さから、
この滅茶苦茶な設定も忘れて物語に引きずり込まれてしまいますよ。
コピーの「魂揺さぶる究極の極限ドラマ」は大袈裟ではないです。
う〜ん、一巻も読みたいなぁ〜。





何度も書いていますけど、
なかなか出来ることではないんですが、





朝には紅顔ありて夕べには白骨になる。





真田六文銭もそういうことなんですけど、
人間、常にいつ死ぬかもしれないということを忘れては、
本当に今、ちゃんと生きているとは言えないのかもしれませんね。




明日、みんな死んじゃうかもよ。
隣の国からドカンと核爆弾が飛んできてさ・・・。




にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
人気ブログランキングへ ← 最近また低調です。