五常 〜仁義礼智信〜


メールでよくこんな質問を戴きます。
何度か個別に説明させて頂きましたし、
プロフィールにも何度か書いたんですが、
また同じ質問を頂戴したのでここで説明します。




「なぜ、IDが、makoto-jun-reiではなくmakoto-jin-reiなんですか!?。」と。




すみません。ブログの内容からいえば、当然「まこと巡礼」なんですが、
そもそもこのID。HNとは別物だと思ったんで適当に付けました。
実はこれ、自分、長男、次男の名前なんです。
漢字で書けばこういう字になります。
「信-仁-礼」
こう書けばお気づきの方もいるとは思いますが、
これは、儒教の「五常」から子供の名をつけたことに由来します。




私の名前は、父が「まこと」という音を決めてから、
漢字を探し、難産からすくってくれた産婦人科医の苗字の一文字が、
そう読めると知り、使用させてもらったそうです。
この「信」(まこと)さん。
子供の頃からまともに一発で読んでもらったことは少ないです。
将来子供が出来たら読みづらいものは止めようって何度も思いましたよ。
ちなみに「信」(まこと)さん。
有名な人では詩人の「大岡信」さんやオウムの「平田信」がいます。




さて、子供が生まれ、最初に名前を考えるとき、
長男に最初につけたいと望んだ名前は「凱」(がい)でした。
凱旋門」のこの「がい」。
「たのしむ、やわらぐ、なごやか、にこやか」といった意味を持ちます。
しかしこれ、かみさんからも、親たちからも大反対されて断念。
どうもこの音は「害」や「外」しか思い浮かばないそうです・・・。




こうなると、やはり自分の名前となんらかのリンクを求め、
その頃読んで感動した「坂の上の雲」で好きになった東郷平八郎や、
柳生石舟斎がよく揮毫した、
儒教の「五常」こと「仁義礼智信」について調べました。



→ 五常 - Wikipedia




そこでこの一番目の「仁」という漢字に感動してしまいました。
この字は「人」が「二」人いることを表しています。
つまりすべての人に接する心であり、
人が二人以上向きあったときに持たねばならない心そのものであって、
「愛」という字よりも「愛」である字なんでです。
私の名前がよく「しん」と間違えて呼ばれたことから、
この字で「ひとし」だの「まさし」だのはやめて、
長男の名はストレートに「じん」としました。




この時、第二子の名は自動的に決定していたのだと思います。
男だったら「礼」(れい)、女だったら「智子」って・・・(笑)。
次男が生まれ、本当は「禮」という旧字にしたかったんですけどねぇ。
人名にこの旧字は使えないんですって!!。
とにかく「礼」も重要な「人」としての「徳」だって思います。
「礼」がなければ、「仁」を築く土俵にも立てませんもんね。





まあ、ともかく、自分が中途半端なろくでもない人間なんで、
自分の子供を含めて、
どうにかかっこいい人間になりたいという願いが込められた、
三人の名前なんです・・・。




え!?、「義」と「智」はどうするんだって??。
すみません。
もういっぱい、いっぱいです(笑)。





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