どこから出て来たのか、日比谷公園の横の、
歩道の真ん中にカマキリがいました。
このままでは歩行者につぶされてしまうと、
心配した若い女性が、靴の先で、
歩道の端の植え込みまで、退避させようとしています。
おそらく、この子、虫が苦手なんでしょう。
へっぴり腰で、おびえた様子でカマキリを靴でつっつきます。
優しい人です。
でも理由を知らないカマキリは、敵(?)に対して、
その斧を振り上げて、一所懸命に威嚇しています。
「蟷螂の斧」(とうろうのおの)
本来この言葉は弱者の無謀を示すものです。
でも絶対に敵うはずもない、
自分の何百倍もある大きい敵に対して、
堂々と自分の武器である斧を振り上げる姿は、
私、尊敬すらしてしまうほど好きなんです。
だけど、今回のこの敵(?)は、
自分を救ってくれようとしている大きな力です。
なのに、それを知らずに、自分の力量も分からずに、
馬鹿げた抵抗をしている・・・。
なんだか、自分にもそんな局面、いっぱいあるんでしょうね。
・・・反省です。