日比谷公園の首かけイチョウ

首かけイチョウ

100-0012 千代田区日比谷公園1-2 日比谷公園




日比谷公園の中にある松本楼のすぐ横に、
推定樹齢400年、周囲6.5m、高さ20mの
見事な大イチョウがあります。
通称「首かけイチョウ」。
雄雄しい立派なイチョウです。
こんな奇妙な名前がついたのは、
先日紹介した彩の国ふれあいの森の土地提供者であって、
日比谷公園の生みの親でもある、
本多博士銅像
この本多静六博士が関わっているようです。




明治三十二年(1899)のことです。
道路拡張計画により、日比谷見附(現在の日比谷交差点近く)にある
推定樹齢300年の大きなイチョウが伐採されることになりました。




これを知って驚いた本多静六博士は、
東京市に強く進言し日比谷公園内への移植を提言しました。
当時の技術ではこの大イチョウを移植するのは、
絶対に不可能であるという意見が多かった中で、
自分の首をかけてでも。」と移植を実行し、
無事成功させました。








植物は自分の意思を示すことも移動することも出来ませんが、
樹木によっては何百年、何千年という命をつなげたものもあります。




我々人間はせいぜい頑張ったってどうにかやっと百年弱。
どうやったって、そんな先輩方に太刀打ちできるもんじゃありません。




そんな我々の大先輩であり、
我々が死んだあとも生き続けるであろう存在を、
その時代の人間の勝手な都合で殺すなんて、
とんでねぇ話っすよねぇ。
静六さん!!。




あなたのおかげで、江戸時代前からこの地に住む、
大先輩に今でもいつでも会うことができるんです。
ありがとう本多さん。




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