「噂」

噂 (新潮文庫)

すみません。またまた「荻原浩」さんマイブーム。
ついに文庫版になっている最後の作品、「噂」です。
新刊やハードカバーは電車で読みづらいので、
文庫版しかまず買わない私としては、
とりあえずこれでお終いですから許してください。。

若い女性の足首を切り取るといわれる都市伝説「レインマン」。
とある香水をつけると狙われないという、
香水販売のための広告戦略で捏造された「噂」が、
やがて真実となって足首を切り取られた女性の死体が次々と発見される・・・。

いやー、これ・・・。怖い。暗い。陰湿・・・。
・・・はっきり言って最低な物語です。
「荻原」作品だとして期待して読めば、
こりゃ、最悪のお話ですけど、
現代社会のITのような闇に関わるミステリーとしてみれば、
ここ数年の日本のミステリー作品の数本の指に入る傑作だと思います。

もちろん、この作家のお得意のラストのサプライズも相当なもんです。

いつも最後の数行にメッセージか込められています。

「きもさぶ」

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