- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/08/12
- メディア: 文庫
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タヤパンお薦めの東野圭吾さんの小説です。
文庫で530頁を超える長編なんですが、
さすがに面白くってまた数時間で読んでしまいました。
これ多分、原案は「ドラえもん」じゃないかなぁ。
ドラえもんはあれ、未来の子孫が、先祖ののび太を助けることで、
自分の境遇を変えようとする話から始まりますが、
この小説は難病で若くして生を終えた若者が、
若き父の前に現れて助けるというストーリーなんです。
息子の死の直前に、父が若き日に現れた息子のことを思い出してて、
母である妻にその思い出を語る構成になってます。
これだけ聞けばとってもチープに聞こえてしまいますが、
とってもじーんとくるところが満載なんで、
「ああ、俺も生れてきてよかったなぁ。」
みたいな多幸感でいっぱいになります。
年のせいか、こういうの読むと、
必ず泣かされるようになっちまいましたよ。
これ、タイムスリップ・タイムトラベルもんというよりは、
人の魂は時間を超越出来るんじゃないかつー話なんですね。
お薦めです。
NHKのドラマなんてまったく知らなかったなぁ。
明日だけが未来じゃないんだ。
それは心の中にある。
それさえあれば人は幸せになれる。