文久永宝

文久永宝





いやいや、かなり久しぶりの【古銭】ネタ。





文久永宝。
これ、永楽通宝や寛永通宝と比べると、
ほとんど知っている人はいないと思いますが、
幕末のほんとの最後の最後の、
文久三年(1863年)慶応三年(1867年)までの、
たった四年間だけ鋳造された通貨です。




そんな短い間ながらこの通貨には三種類のものがあります。
楷書体のものは小笠原長行の書。
草書体のものが板倉勝静の書。
草書体で「寳」の字が「宝」となっているものが、
松平慶永の書なんですって。
凄い豪華メンバーですよね。
写真のものは「文」が草書なので板倉のもののようです。



貨幣価値は四文として通用していたみたいですね。




江戸初期の寛永通宝と比較すると、
やっぱり仕事が雑です。
裏面は波形模様なんですが表面とちょっとズレていたりします。




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