- 作者:内村 鑑三
- 発売日: 1995/07/17
- メディア: 文庫
きっかけとなった思い出の本です。
もう一度読んでみたいと本棚を漁ったんですが、
どうしても見当たらないんで、
おそらく断絶している実家の本棚にあるんでしょう。
・・・また買っちゃいました。
110年以上も前の日清戦争中に、
キリスト教徒の内村鑑三が英語で書いた、
「日本及び日本人」が元になっています。
世界が日本を注目してる最中に刊行されました。
内村が代表的な日本人として挙げているのは下記の五人。
そりゃ100年以上も前に書かれたものですから、
現代からみれば、歴史的に誤っている表現もあったり、
ほぇっ、なんだかなぁ・・・みたいなところもありますが、
日本人が丁髷で二本差のただの野蛮人だと思っていた、
当時の欧米人にとっては、
新渡戸稲造の「武士道」に並び、
大きな影響を与えた書だったんだとおもいます。
現代の日本人が読んでみても、
日本人であることを誇りに思える、
勇気と元気を与えてくれる名著です。
最初にこの本を読んだ頃は(このブログの当初も)、
私、日蓮がどうも苦手だったんで、
日蓮の章は斜め読みだったんだと思います。
あんまり印象がなかったんです。
でもいろいろと仏教について学んでみて、
再びこの本を読んでみれば、
あの時代背景と、その科学的な知識では、
日蓮がああいう風に攻撃的で排他主義へと走る理由も、
ちょっと分かる気がします。
信濃町の巨大な宗教団体の言っていることはよく分かりませんが。