かみさんとドラマを観ていたら、
デパートで派遣社員の同僚とはぐれた、
嘱託の老社員が、自らを「迷子」として、
呼び出しをお願いしているシーンを見て、
こんな話を思い出しました。
うちの長男jinは、幼い頃からかなり落ち着いている子供です。
滅多に慌てているような様子は見たことがありません。
あれは彼がまだオムツをしていた頃ですから、
多分二歳の頃の話。今から約八年以上も前のことです。
その頃かなり電車オタク気味だった長男。
二人でよく、今は無き秋葉原の交通博物館に行ったもんです。
そんなある日の混雑した館内。
私と二歳の息子ははぐれてしまいました。
おろおろと必死に息子を探す私。
ここからは後で聞いた話なんですが、
慌てる私とは裏はらに、
冷静な二歳の息子は、
近くの係員の袖を引っ張り、
自分が父とはぐれたと、
クールに訴えていたそうです。
係「僕どうしたの。」
jin「迷子になっちゃったみたい。」
係「誰と一緒に来たの。」
jin「お父さん。」
係「僕いくつ。」
jin「二歳。」
係「どこから来たの。」
jin「千住。」
係「お名前は。」
jin「・・・(苗字)・・・・・・・・」
館内を必死で探し回る私に聞こえてきたのは、
こんなアナウンスでした。
(♪ピン・ポン・パン・ポン)
係「お客様に迷子のお知らせを申し上げます。
千住からお越しの、(苗字)makotoちゃん、
(苗字)makotoちゃん・二歳が迷子になられています。
お父様は至急一階受付までお越しください。」
ま、まま・ま迷子は俺かい。
し、しかも二歳?。
受付に走っていくと、
「やぁ、やっと来たね」顔の息子が待っていました。
誰が二歳の息子に、makotoちゃん呼ばわりじゃい。(笑)
あははは。
小4の今となっては、
長男もまったく覚えていないそうです。