*1
鎌ヶ谷市指定工芸 銅造釈迦如来坐像
273-0105 鎌ケ谷市鎌ケ谷1-5
参考サイト → 鎌ヶ谷大仏 - Wikipedia
今日は代休。
特に予定はないので夫婦二人で、
ラーメン二郎京成大久保店でジロった帰り道、
春の彼岸にはちょっと早いですが、
義父のお墓参りに行こうかということになりました。
秋の彼岸以来のお参りです。
お線香に火をつけると、
空気が乾燥しているせいか、
どうしても炎が消せません。
「ちょっと止まって!!。」とかみさん。
「ほぇっ!?、あ゛〜っ!!。」と叫ぶ私。
なんと、かみさんたら、
私が持っていた炎のメラメラ燃えるお線香に、
墓石を拭いていた汚れた雑巾をかけてしまいました。
「ほーら消えたでしょ。ね。(笑)」
と、得意顔のかみさんです。
・・・だめだこりゃ。
口で吹いて消してもいけないお線香を、
なんと、汚れた雑巾で消すとは・・・。
まぁこのお線香は、義父へのもの。
自分のかわいい娘が供えるものだから、
お義父さんも怒りはしないでしょうけどね・・・(汗)。
さて、墓参りを終えても、
子供達が帰ってくる時間迄には、
まだかなりあります。
秋には船橋大神宮にお参りしました。
どこかへ行こうと、
あらためて地図を見てみると、
名前はよく耳にするも、
一度もお参りしたことのない、
こちらの大仏様がすぐ近くじゃないですか。
あまり気乗りのしないかみさんを、
無理矢理連れて行きます。
町の中心の新京成の駅はもちろん「鎌ヶ谷大仏駅」。
全国でも「大仏」の名の付く鉄道の駅は、
現在ではここが唯一らしい。
目抜き通りは「大仏チューリップロード」です。
周辺の商店はみな「大仏商店会」に加入しているようです。
立派なノボリも所々立っています。
なんと駅前に「大仏」の名を付けた施設、店が多いことか・・・。
「大仏駅前駐車場」に、
「大仏整形外科」、
「大仏整骨院」、
「大仏不動産」に、
「大仏コンタクト」だって・・・。
写真は撮り忘れましたが「居酒屋大仏」もありました。
他にも「大仏内科クリニック」、
「きそば大仏庵」、
「ヘアーサロン大仏」(パンチパーマ専科?)もあるんだとか。
町中が大仏、大仏、大仏、大仏、大仏、大仏・・・。
地元の人たちの大仏への強い愛情を感じます。
まったく権威はありませんが、
「日本一の大仏の町」に私が認定します。
こんな商店会他にないでしょ!?。
「かなり、ちっちゃい。」とか、
「鎌ヶ谷小仏」「鎌ヶ谷ミニ仏」とか、
「鎌倉大仏と一字違いで恥ずかしい。」だとか、
鎌ヶ谷市民の自虐的ないろんな噂を耳にしていましたが、
仏様は愛されてナンボです。
大きさなんてどうでもいいんです。
鎌ヶ谷市民、もっと堂々と誇りましょうよ。
さてさて、
こちらの大仏様は、
確か、お寺にあるのではなく、
この墓地の入り口に露座で、えーと・・・・・・、
ほぇっ。・・・ポツン。
・・・・・・これ??。
こちらが大仏様ですか・・・・・・。
・・・・・・確かにちっちゃいですねぇ(笑)。
中山法華経寺の大仏様が、
千葉県内では一番大きいと知っていたので、
そんなに大きくないことは分かっていましたが、
ここまで小さいとはびっくりです。
六尺(1.8m)しかないんだって。
そもそも、大仏っていうのは、
大きな仏様(=釈迦如来)ということですから、
伝説でのお釈迦様の身長の「丈六」以上のもの。
つまりは一丈六尺(約4.8m)以上の立像か、
八尺〜九尺(約2.4〜2.7m)以上の坐像であると、
なにかの本で読んだ記憶があります。
江戸六地蔵も坐像ですが、
現存するオリジナルの五体はほぼ約2.7mに造られています。
こちらはその基準に全く達していません。
でもね・・・。
詳しくは上のWikipediaをみてほしいんですが、
簡単に書けば、
こちらは安永五年(1776)に、
この鎌ヶ谷の大国屋という商家の、
福田文右衛門という人が、
自分とこの墓地に先祖供養の為に、
神田の多川主膳という鋳物師に鋳造させた、
まったくの個人的な仏様なんですよ。
おそらく名前から察するに、
苗字帯刀を許された豪商、名主のようですが、
こんなたいそうな仏様を作った上に、
なんと開眼会には自宅前からこの墓地の大仏までの、
約三町(約327m)に琉球表のゴザをひきつめて、
50名以上の僧侶を集め、
音楽に合わせてねり歩かせたといいます。
なんと、現在もこれ。
個人の所有物であるのだとか・・・。
なんだか急に、でかい大仏様に思えてしまうでしょ!?。
*1:こちらは先祖供養の為に墓地に建立された大仏ですので寺院ではありませんがカテゴリーの分類上は[他の寺院]に加えます。