浅田次郎プチマイブーム

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

10年ほど前の直木賞受賞直後に、
この「鉄道員(ぽっぽや)」を読んだ時の感想は、
あまりいいものではありませんでした。
「こんなお伽話のような作り話に、
いい年こいた大人が"泣ける"だなんて騒ぐなや!!。」
・・・って、感じ。




先日、帰りの電車で読む本がなかったので、
会社のご自由に図書コーナーを漁ってみると、
この本をみつけました。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

とても疲れていたので、
「くだらないお伽話でもいいや。」って感じで、
ペラペラ読み始めてみると、
天国だの、地獄だの、
やっぱりマンガのような設定に薄ら笑い・・・。
でも序々にだんだんと引き込まれ、
ついつい止まらなくなり、
最後にはジワ〜っとさせられちゃいました・・・
こりゃ、浅田次郎さん、
面白いじゃん。と、こちらを購入。
地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

またまた、タイムスリップもんの、
ファンタジーなんですけど、
・・・最後は号泣です。
鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)を読み直してみると、
前回とはまったく違う感想。
表題作にも泣きましたが、
「ラブ・レター」「角筈にて」他も秀逸です。
10年前に騒いでいた人達の気持ちが、
今になってやっと分かりました。
・・・いいです。




思うにこれ、
浅田次郎さんの良さっていうのは、
ちょっと頭が薄くなって、
下腹部がぽっこり出てくる頃に、
やっと分かるものなのかもしれません。




浅田さんはこんな人生経験を積んで、
人を泣かせる、こんな魔術を覚えたのでしょうね。

霞町物語 (講談社文庫)

霞町物語 (講談社文庫)

歩兵の本領 (講談社文庫)

歩兵の本領 (講談社文庫)




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