
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/05/25
- メディア: 文庫
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なんと860頁・・・。
小食な女の子のお弁当箱大位ありますから、
当然、私の愛用するブックカバーにも、
スーツの内ポケットにも入りません。
そんな本は普通どんなにちょっと興味があっても、
やっぱりなんだか敬遠しちゃいます。
さて何度か書いているんですけど、
うちの会社には、返そうが、持って帰ろうが、
「ご自由にどうぞ」的な本棚があります。
安っぽい官能小説だの、
薄っぺらいハードボイルドが多いんですが、
先日そこにこの文庫本をみつけました。
ちょっとペラペラ読み始めたら、
たちまち止まらなくなりました。
とっても悲しい物語ですけど
これ、最近のミステリーでは飛びぬけています。
すげぇ面白いです。

- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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私、それ、一度も観ていないんで、
なんとも云えませんが、これ、
宮部みゆきさんの「模倣犯」と同様、
主人公(真犯人)の内なる心情を、
まったく表現することなく、
たんたんと物語が進行しますから、
映像化は無理ではないにしろ、
「底知れぬ不気味さ」という、
持ち味を失ってしまうような気がします。
絶対小説のほうがいいはずです。
なんでこれ厚い一冊にしたのかが分かりました。
様々な魅力的な登場人物が、
かなり長い時代・時間進行の中に、
何人も何人も登場しますから、
頁を元に戻って読み返さないといけなくなるんです。
これが、何巻かに分けてしまったら、
すぐに読み返せませんもんねぇ。
よく翻訳小説の巻頭にある、
「主な登場人物」方式も可能でしょうが、
あれやっちゃうと、
「こいつは怪しい」っていう、
先入観が出来ちゃうんですよね・・・。
先入観のないドラマを観ていない人にお薦めです。