有楽大黒

有楽町大黒天宝くじ売り場

*1
100-0006 千代田区有楽町2 JR有楽町駅構内



春のお彼岸のお中日ですね。
ですが私、今日仕事でしたので、
まったく関係のない話題ですみません。




さて有楽町には右上写真の、
「有楽町大黒天宝くじ売り場」があります。
私「宝くじなんて当たるわけがない。」と、
滅多に買いませんからよく知りませんが、
各地にある「大黒天宝くじ売り場」は、
皆ここの大黒天を分祀した姉妹店であるようです。
売り場を覗いてみると、
なるほど真新しい大黒天の木像が祀られています。
しかし「有楽町=大黒天」はそこから生れたものではなく、
やはり駅構内のこちらの大黒様が元祖であることでしょう。

縁起によるとこの大黒様は、
昭和の初めに平野米一さんという人が、
山王日枝神社の神木を彫って造られたものを、
駅前の寿司屋さんのご主人が秘蔵していたそうです。
太平洋戦争末期に空襲を怖れて有楽町駅に寄贈され、
そのまま駅構内にいらっしゃいました。
昭和五十六年(1981)になって、
山王日枝神社宮司による鎮座祭を行い、
正式にこの地に永く祀られることになったとのことです。
有楽大黒 
日本橋七福神詣の時にも説明ましたが、
そもそもインドの大黒天と、
大国主神(おおくにぬしのかみ)とはまったく違う神様で、
「大国」と「大黒」が同じ音であることから混同されてしました。
こちらの大黒様も、打ち出の小槌を持つ、
古代日本スタイルの出雲の神様、つまりは大国様です。
また失礼ですが、特にこちらはなんともユーモラスな癒し系のお顔ですよ。
有楽大黒 

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*1:こちらは山王日枝神社が鎮座祭を執行したものなので分類上[他の神社]にも加えました。