栗林忠道マイブーム

栗林忠道・三冊





→ 千鳥が淵戦没者墓苑
→ 習志野騎兵旅団司令部跡



→ 栗林忠道 - Wikipedia
→ 硫黄島の戦い - Wikipedia




学生の頃に様々な「戦史」に凝ったことがありました。
我が母校の図書館は、
そういう資料には事欠かなかったものですから、
古今東西の「戦い」がマイブームになりました。




勿論「硫黄島の戦い」もその一つとなりました。
でもその頃に知った栗林忠道さんは、
優れた戦略家としてのものであり、
その人間としての魅力は知りませんでした。
今回、習志野に栗林さんの揮毫の碑を発見し、
わが町を彼が歩いていたと知り、
彼を描いた様々な書籍を読んでいます。
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版) [DVD]
世の中では、
映画「硫黄島からの手紙」の時に、
栗林忠道ブームがありましたが、
私のマイブームは、
恥ずかしながら一足遅れてまいりました。

去年の暮れに出たばかりなのはこちらの本です。
傭兵として、アメリカ特殊部隊にも加わって、
数々の戦いに従軍している本当の元・軍人、
柘植久慶さんによるものですから、
戦闘場面には臨場感がありますが、
家族思いの父・栗林忠道には、
ほとんど触れられていません。
「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)

「玉砕総指揮官」の絵手紙 (小学館文庫)

これこそが本当の「硫黄島からの手紙」です。
留学の地、アメリカから、
終焉の地、硫黄島まで、
字の読めぬ子供へ送った絵手紙。
そして愛妻に送った、
自分亡き後の憂い。
・・・涙を禁じえません
散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道

全体的なバランスがとれた本はこれでしょう。
戦史に加えて、
家族への手紙やエピソードも多く、
女性作家の優しい語り口で、
人間・父・栗林忠道が描かれています。
「散るぞ悲しき」という、
このタイトルにも大きなメッセージが込められています。
彼の訣別電報の辞世、三首のうちの一句です。

「国の為重きつとめを果たし得で
矢弾尽き果て散るぞ悲しき

しかしながら、彼のこのの本心の発露である、
この「悲しき」は時節柄、許されず、
新聞発表には「散るぞ口惜し」と、
改変されてしまったそうです。
栗林さんのことですから、
そんな改変は予想通りの事でしょうけど、
それこそホントに「口惜し」ですよね。




ハードカバーの本は買わないと、
誓いをたてているもんですから、
この本は、東習志野図書館で借りて来たんですけど、
あんまりいい本なので、
やっぱり買っちゃおうかなぁ、なんて思っています。




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