公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
遅ればせながら、
クリント・イーストウッドの硫黄島二部作を、
続けざまに観てみました。
「父親たちの星条旗」は、
アメリカらしくアメリカを描いた作品でした。
アメリカという国のこういう部分は、
後のベトナム戦争を舞台に描かれることが多いので、
米兵が闘っている相手が、
どうも日本兵にみえなくて困りました。
日本兵の姿を極力描写しないのは、
二部作目の「硫黄島からの手紙」の為なのでしょう。
何度か書いていますけれども、
「硫黄島からの手紙」は、
アメリカが作った映画としては、
初めて日本人が、日本語で話す映画です。
細かいところに文句を言えば、
史実と少し違っていたり、
あれ??っていう感じの表現もあります。
それに、もっと日本兵の環境は悪かったはずです。
硫黄ガス・一酸化炭素の噴出、
地熱による過酷な暑さ、
水不足による渇き、下痢、
そして絶望的な飢え・・・。
全体的に通してみれば、
この硫黄島二部作は、
硫黄島の悲劇をまったく知らない人々へ、
戦争の愚かさ、悲惨さを伝える、
素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
世界が忘れてはいけない島がある。
「世界」かどうかは分かりませんが、
私は日本人として・・・、
絶対に忘れません。
【以下蛇足】
だけど、ちょっとやっぱり、
悲惨さの表現が不足なのかなぁ・・・。
我が職場の私より五つ年上の、
ケサラセラ・イケちゃんです。
お寿司はサビ抜き、
お酒は青リンゴサワー、
鉄道と懐かしのアイドルと局アナ大好きな、
二人の娘を持つ、42歳のおっさんです。
(ある意味、私と対極なおとっつあん。)
「硫黄島二部作観たどー。
話が暗くて、あんまり面白くなかったどー。」
あのねぇ・・・、イケちゃん。
あんたは、「ランボー」か、
「アルマゲドン」でも観てなさい。