- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1995/06/07
- メディア: 文庫
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講談社文庫(小説)のコーナーに、
こちらのマンガを見つけました。
映画「ゲゲゲの鬼太郎」を観て、
コメント欄で話題となった水木しげるさんの戦争観。
これほどまでにそれを表現した作品はないでしょう。
水木さんが体験した90%の真実と、
水木さんが片腕を犠牲にして逃れた「主人公の死」が、
合わさった、とても辛い辛い、無駄な死を綴る戦記。
「あとがき」にある、
「将校、下士官、馬、兵隊」という順位の、
最下位「兵隊」の目線で、
水木さんは戦争の無意味さを教えてくれます。
巻末解説にあった、水木さんの一言。
「私、戦後二十年くらいは他人に同情しなかったんですよ。
戦争で死んだ人間が一番かわいそうだとおもってましたからね、ワハハ」
すべての戦死者に感謝します。
今の平和の世をありがとうございます。