宗派 古義真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
ご詠歌 かなはねば 助け給えと 祈る身の 舟に宝を積むはいいずみ
250-0863 小田原市飯泉1143
カリスマ、行基菩薩の次はこちら、
日本史上最も「怪僧」という名が相応しい、
皇位を狙った男、道鏡の登場です。
こちらのご本尊、
なんと天平勝宝五年(753)に、
鑑真さんが苦労して唐から持参したものが、
孝謙天皇に奉献され、
それ道鏡が下賜されたものなんだそうです。
道鏡失脚と供にこの地に移り、
一寺を祀ったのがこちらだそうで、
当初は道鏡の氏「弓削」から、
普陀落山弓削寺と称していたと伝わります。
道鏡は下野国(栃木)に流されて、
そこで亡くなったという有力な説もありますから、
真偽のほどは分かりません。
こちらの仁王門の仁王尊から力を授かった、
曽我兄弟は父の仇討ちに成功したとされています。
力強い立派な阿吽の仁王さまです。
金堂であり観音堂、大悲閣は、
とても美しい彫刻に彩られています。
薪を背負って書物を読むおなじみの像ではない、
観音様に深々と祈る二宮金次郎。
二宮尊徳は14歳の時に、
ここで一代の大誓願を発したそうです。
高さ30m、周囲7.5m、推定樹齢700年の大イチョウ。
坂東札所には大イチョウが多いです。
境内、なんの仕切りもなく、
普通に八幡神社が祀られています。
なんだかとっても自然です。
粋に名づけられたおトイレ、
「烏枢沙摩閣」。
なかにもちゃんと、
おトイレの神様「烏枢沙摩明王」が祀られていました。
坂東札所の標石の前に「南無阿弥陀仏」。
本堂のご本尊は阿弥陀様なんだろうか。