雑誌やコミックスをまったく別としても、
平均すると週に少なくとも2冊から3冊以上の文庫本を読みます。
勿論、小遣いもそれで窮していることもありますが、
古本屋も多用しているので大丈夫。
一番困るのはその本の置き場所なんです。
一度読んだ小説をまたすぐ読み直したいというのは、
滅多にあることではありません。
だったら一度読んだ本は、
売っちゃえばいいじゃないかという意見もあります。
だけど良い本、良い小説というものは、
今、自分の置かれている立場に寄って、
まったく感想が変化したりするもんですから、
どうも手放すのが惜しく、
売るという選択肢を取れずに、
どんどんどんどん本は積もるばかり・・・。
唯一私の本が減るのは、
知人、友人にゴリ押しで勧めた本が、
そのまま帰って来ないことぐらい・・・(笑)。
「おーい、グレート福!、貸した本とジャズのCDはまだか〜(笑)。」
さて最近、続けて二回読み返した小説の一つに、
タヤパンに無理に勧めて、強引に同感をもらった、
浅田次郎さんの「蒼穹の昴」(1〜4)があります。
→ タヤパンのブログ : 蒼穹の昴 - livedoor Blog(ブログ)
これはホントに面白かった。
番外編の「珍妃の井戸」にもすぐに飛びつきましたが、
続編の「中原の虹」はまだまだ文庫化されておりません。
私にとって、こと本に限って言えば、値段以上に、
その本の大きさがまた一つのネックとなるのです。
と、思ってたら、私が通う図書館の一つに、
ついにこの一巻が貸し出しされておりました。
やっほー。
- 作者: 浅田次郎
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これは「二匹目の泥鰌」ではないねぇ。
さらに大きな舞台に広がって来たよ。
清朝は崩壊間近の激動期。
「蒼穹の昴」の最後には毛沢東が登場しますが、
こちらのシリーズの初めには張作霖が颯爽と登場します。
主人公的役割を持つ者と共に、
張作霖が活躍するのですが、
その後の歴史(張の爆死)を知る我々読者に、
なぜここまでドキドキ感を維持させることが出来るのかなぁ。
・・・魔術です、これ。