ウルトラ兄弟と如来について

→ 「ウルトラ」関連の記事




さて、今日は一転、晴れたので、
八千代市に残る「藤原時平」伝説を追ってみようと、
子供と三人、車で家を出て、
まずはガソリンスタンドで給油したのですが、
あまりのガソリンの高さに怖気づき、
ちょっと渋滞していただけで、
尻尾を巻いて、戻って来てしまいました。
この値段ではもう気軽にドライブなんて出来ませんね。
地球環境にはいい事なのでしょうけどね。
そんな訳で今日は、またこんな与太話です。



→ 観世音菩薩とラーメンについて




観音菩薩とラーメンと同様、
コメント欄にも書きましたが、
私にはどうも円谷プロウルトラマンシリーズは、
仏教の「如来」を参考に、
考えられたものではないかと疑っております。
一人一人、検証してみましょう。




ウルトラマン=釈迦如来
ウルトラマン  鎌ヶ谷大仏(釈迦如来)   
ウルトラQ」を経て最初に登場した、
人類を救済する異星人型のヒーロー、
「マン」ことウルトラマン
彼を最初の「如来」であり、
本来は唯一の「如来」であった、
仏教の開祖である釈迦如来に喩えることに異論はまったくないでしょう。
ウルトラマン」という名が彼を指すと同様に、
如来」という名はそもそも「釈迦如来」そのものを指していました。
この記事を書くために色々と調べていると、
そもそもウルトラマンのデザインは、
タイの仏像をモチーフにしたという説があるそうです。
タイの仏像とは「ブッダ」であり「釈迦」に他なりません。
ガラモン≒ピグモン 
また「ヒンズー教」から「仏教」が出て、
次第にその神々を取り込んだように、
ウルトラQ」の怪獣達は、
後のウルトラマンシリーズに違った形で度々再登場します。
ジラース 
同プロダクションが誇る、
世界の大怪獣「ゴジラ」でさえ、
ウルトラマン」では「エリマキ」を巻かれ、
ジラース」となって再登場するのです。



ゾフィー多宝如来
ゾフィー  多宝院    
独自のシリーズがないものの、
そのファンも多いゾフィーです。
一方、お釈迦様が大観衆に法華経を説いていると、
地中から多宝塔が湧き出て、空中に浮き、中から、
「そいつはすげぇ正しいぜ。」と賞賛する声がします。
「誰っすか?」と尋ねる菩薩に、お釈迦様は、
「東の果ての宝浄国の如来の先輩、多宝如来さんだよ。」
と、群集に紹介します。
扉が開くと、お釈迦様そっくりの仏様が登場。
すると多宝はまるで「カムヒァ。」と釈迦を呼び、
席を半分譲り、二人並んで、
釈迦は塔の中から説法を続けたそうです。
釈迦と多宝はまったく同じ形ながらも、
わずかに印相が、釈迦が説法印、多宝が定印であったり、
着衣が、如来の先輩の多宝は通肩であり、
後輩の釈迦が偏袒右肩であったりしています。



まるで、ウルトラマンゼットンに倒された時、
そのピンチを救ったり、
他のウルトラマンがピンチの時に、
どこからともなく登場して彼等を助ける、
ウルトラマンにそっくりの、
胸や肩にリベット(?)のあるウルトラ兄弟の長兄、
ゾフィーにそっくりではないですか。




ウルトラセブン阿弥陀如来
ウルトラセブン  鎌倉大仏(阿弥陀如来)    
実質は地球に来た二代目のウルトラマンでありながら
なぜかその名は「セブン」
ウルトラセブンは七番目のウルトラマンという意味ではなく、
ウルトラ警備隊の七番目の名誉隊員としてそう名づけられました。
実は前作の「ウルトラマン」とは一線を画しているものなのです。
また、他のシリーズと比較しても熱狂的・カルト的なファンも多いのも特徴。
なんと眉間には白毫相までもあり、ここからエメリューム光線を発します。
本来唯一の如来だった「釈迦」の仏教から派生した、
浄土系の宗派からその中心的な信仰を集める、
西方の果てにある極楽浄土の教主「阿弥陀如来」。
ウルトラマン(釈迦如来)を並び上回る人気(信仰)を得ている、
ウルトラ兄弟(如来) はウルトラセブン(阿弥陀如来)に他なりません。
ミクラス 
また「セブン」は「ミクラス」と「ウィンダム」というカプセル怪獣を従えています。
阿弥陀如来」に喩えるならば、これは「観音菩薩」「勢至菩薩」といったところか。
(ミクラス、見た目はまるで邪鬼ですけど。)




帰ってきたウルトラマン薬師如来
帰ってきたウルトラマン  龍角寺の薬師如来のレプリカ    
西の果てに来世利益の仏(阿弥陀如来)があるのならば、
東の果てにも現世利益の仏もあるだろうと、
現世の病気を治し、寿命を延ばして頂けるという薬師如来
左手の薬壺がなければ、なかなか他の如来との区別がつきません。
ウルトラマンウルトラセブンが終了し、
しばらく間が空いた、ウルトラマンシリーズに、
突如三度目に登場した異星人型ヒーローは、
「М78星雲には他にも似たウルトラマンはいるだろう。」
と、創作された感が否めない、帰ってきたウルトラマンこと「新マン」。
そのデザインのシルバーと赤との境界線に、
赤の二重線がなければ、
なかなか前のウルトラマンと区別がつかないという特徴も似ています。




ウルトラマンA(エース)=大日如来
ウルトラマンA  臼杵磨崖仏・大日如来のレプリカ    
四番目に地球に来たウルトラ兄弟ながら、
「A」(エース)の称号をもったウルトラマン
他のウルトラマンと違い、
男性の北斗星司と、女性の南夕子が、
男女合体変身をし、ウルトラマンエースとなります。*1
これはまるで全宇宙の中心の神格化とされ、
金剛界(父)と胎蔵界(母)に分類される、
大日如来とそっくりではないでしょうか。
なおAにも、それ以降のタロウ、レオ、キングにも、
眉間に白毫相があることをここに付け加えます。
蛇足になりますが、
一説によるとエースはが他のウルトラ兄弟と似ていないのは、
「性差を越えた完全な超人」というコンセプトから、
その姿は観音菩薩をモチーフとしていると云われています。
この【ウルトラマンA(エース)=観世音菩薩】説は、
他の研究者の論文を期待しましょう。



【それ以降のウルトラマンシリーズと他の如来
ウルトラマンタロウ  ウルトラマンレオ   
ウルトラシリーズは、その後、
ウルトラマンタロウや、ウルトラマンレオと続き、
ウルトラの父ウルトラの母
ウルトラマンキングも登場、
そして現在のシリーズへと伝わります。
正直なところ、私が子供の頃真剣に観ていたのは、
ウルトラマンAまでなので、
この先はあまり詳しくありません。



如来も更に宇宙の真理・中心を求めた毘盧遮那仏や、
阿閦如来金剛薩埵、等を経て(?)現在に伝わります。
栴檀さんのいう通り、
ウルトラの父金剛界曼荼羅
ウルトラの母胎蔵界曼荼羅と、
考えることも出来るでしょう。




ねっ!
ほら、ウルトラ兄弟如来って、
とっても良く似ているでしょ?
それにウルトラ兄弟達の「決めポーズ」って、
仏像の手の形や組み方である「印相」と、
そっくりじゃないですか!!。




・・・すみません。
ほんの与太話なので、本気で怒らないでください。





なお「ウルトラマン」関連の写真はすべてこの中の「怪獣の世界」のもので、
如来」関連の写真はすべてこのブログの過去の記事のものです。




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*1:29話以降は北斗が一人で変身します。