- 作者: さとうさくら
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: 文庫
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これ、とっても面白かったんですが、
読んですぐに、えぼさんに貸しており、
その後、「世に棲む日日」や、
第?次吉田松陰マイブーム、
第?次高杉晋作マイブーム
と、なっておりましたので、
すっかりここに書くことを忘れてました。
28歳、仕事バリバリの、
恋愛経験・未経験の「処女」が主役の、
「ためらいもイエス」。
こんな小説を読んでみて、
すっかり今まで読んでいたものと、
違う「面白み」を知った私。
その後本屋の平積みの文庫本の帯、
この「スイッチ」にも、
「26歳。フリーター。恋人なし。処女。」の文字。
やはり女性作家の作品です。
たったそれだけの共通点でついついレジへ。
さてこちら、
成績優秀なのになぜか就職が出来ず、
バイトさえもなぜかすぐにクビになり、
男性からもなぜか引かれてしまう苫子・・・。
彼女の妄想は、人の首の後ろに、
彼女にだけ見える「スイッチ」を見いだし、
それを押すと、その人はこの世から、ふと消えてしまう・・・。
そして、にんまり。
つまり性格のとても暗い子が主人公なのです。
やはり読み手の私からは、
遠く想像もつかない主人公の物語。
・・・なのに、どこか共感するところが多々あって、
最後はなぜか爽やかな感動とともに、
架空の世界の彼女を応援してしまう、そんな展開。
なんだかとても優しい気持ちになれました。
読書というのものは、
食わず嫌い、好き嫌いをせずに、
様々なジャンルにてを出してみるものです。