「鏡の国のアリス」(広瀬正・小説全集4)


→ 「マイナス・ゼロ」(広瀬正・小説全集1)
→ 「ツィス」(広瀬正・小説全集2)
→ 「エロス〜もう一つの過去〜」(広瀬正・小説全集3)







続々と復刊されている「広瀬正・小説全集」。
今月発売された最新刊の第四巻は、
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の続編と、
同じ題名が表題作のこちらです。
前三巻までは、表題作のみの長編でしたが、
この第四巻は、表題作の中編と、
三つの短編の全四編で構成されています。




さて、表題作の「鏡の国のアリス」。
「タイムマシーンの搭乗者」
とも、呼ばれる広瀬正さんですから、
「時空」を自在に旅するかのような広瀬さんですが、
彼は「次元」すらも飛び越えることが出来たようです。
左右が逆になる鏡の世界。
この表題作の主人公は、
銭湯の男湯に浸かっていると
いつの間にか左右対称の女湯にいる!?。
左右が逆の世界に紛れ込んでしまう物語。




子供の頃はなぜ上下は逆にならないのかと、
素朴に感じていたことを思い出しました。




他の短編三編はやはり「時空」を飛び越える作品。
この人は本当に昭和四十七年 (1972)に亡くなったのか。
本当に信じられません。




今も「時空」「次元」を旅しているのではないでしょうか。




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