「T型フォード殺人事件」(広瀬正・小説全集5)


→ 「マイナス・ゼロ」(広瀬正・小説全集1)
→ 「ツィス」(広瀬正・小説全集2)
→ 「エロス〜もう一つの過去〜」(広瀬正・小説全集3)
→ 「鏡の国のアリス」(広瀬正・小説全集4)







さて「新宿鮫の世界」から帰還しました。




発売日に買っていたものの、
読まずに楽しみにしていたのは、
集英社文庫から毎月復刊されている、
広瀬正・小説全集」(全六巻)の、
今月発売第五巻、「T型フォード殺人事件」。
やはり昔読んだものの、
やっぱりまったく記憶がありません。




表題作の中編は、
昭和四十七年(1972)に亡くなった著者の、
心臓発作での急死の直前の遺作であり、
お得意のクラッシックカーに、
大正末期と昭和四十年代が交差がする展開。
また同巻二編目の短編「殺そうとした」は、
彼の処女作でありヒッチコックばりのサスペンス。
そして同巻三篇目の「立体交差」は、
遺作と同じ時期に書かれた短編で、
棺に「タイムマシンの搭乗者」という、
紙が貼られた彼にとっては、
まさに最後の搭乗便ともいうべき作品です。




広瀬正ファンにとっては、
これ、「読み逃せない」(?)文庫一冊です。




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