- 作者: 青木新門
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 文庫
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最近買った本の中で、
もっとも興味深く、
何度も噛み締めて、
うなづきながら読んだものはこちらです。
俳優の本木雅弘さんか、
この青木新門さんのこの本を読んで感銘を受け、
滝田洋二郎さんの監督で映画化したものが、
第32回モントリオール世界映画祭でグランプリを獲得し、
第81回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている、
話題の映画「おくりびと」なんですって。
しかし実際、この「納棺夫日記」は、
納棺の様子の詳しいエピソードもありますが、
本来のメッセージである主題は、
この詩人でもあった著者の死生観。
仏教の開祖である釈迦、
そして阿弥陀仏の本願・親鸞、
また法華経の信者・宮沢賢治という、
一見チグハグな三者から受けた影響が、
彼の中で渾然と融合し、
一つの独自の哲学を創造しており、
読み手を不思議と納得させてしまいます。
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