国指定天然記念物
289-1325 山武市島字畑田464-8
公式ブログ http://plants.sanmu.in/
最後は、大正九年(1920)に、日本で初めて、
国の天然記念物に指定されたというこちらです。
こんな入口案内から水田地区を走ること、約10分。
山武市と東金市にまたがる約3.2haに、
8種類の食虫植物が自生しているんだとか。
水田地区のど真ん中に、
こんな湿地対のような土地が浮かびます。
これが「成東・東金食虫植物群落」。
元々ここは成東と東金の境界で、
民法でいう「入会地」となったことが幸いし、
様々な食虫植物が保護されました。
ボランティアの解説の方々の詰める小屋があり、
まるで尾瀬のような木道が三角状に二つあります。
竹の棒でいろいろな説明を聞きながら、
その木道を歩きます。
黄色い花がそこいら中に咲いていますが、
お話によると二種に分かれます。
太陽に当たるとキラキラと光る、
俗にキンポウゲと言われるこのウマノアシガタと、
このバラ科のミツバツチグリです。
確かによく観ると全然違うお花なんだよねぇ〜。うん。
テントウムシが一杯いたなぁ。
みんな元気でした。
さて主役の食虫植物。
こちらはイシモチソウです。
粘液を分泌し、虫をくっつけて溶かすそうで、
蚊やガガンボが一杯くっついていました。
天辺に白い花が咲きますが、
写真にはうまく撮れなくてすみません。
そしてこのモウセンゴケとコモウセンゴケです。
シャモジとオタマに表現される二種。
やはりイシモチソウと同じく粘着型です。
空にはヒバリがピーチク、パーチク。
地には食虫植物が粘々。
この辺りの虫は大変ですね。
食虫植物以外にも、
こんな可憐な青い花のハルリンドウ、
淡いピンクのトキソウ、
そして、力強く美しいノアザミ。
いやいや感動しちゃいました。
明日は五月五日の菖蒲の節句らしく、
こんな話題も致しましょう。
本当の菖蒲の花はこちらです。
皆さんが想像する菖蒲の花は、
花菖蒲やアヤメであって、
本当の菖蒲の花はこんなツクシのようなこちらです。
観察小屋の標本のタヌキモが、
ミジンコを捕食する様子を熱心に眺めていたら、
「特別サービスだよ。」と、
顕微鏡で標本や、
過去のテレビ番組での映像を見せてもらえました。
木道で這いつくばって観察していた私達三人が、
よほどの食虫植物マニアだと思って頂けたようです。
いやいや、ここは、すげぇよ。
うん、千葉の宝、「県宝」だよ。
また違う季節に必ず伺います。
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