越後そば 東京店 その二 〜仁礼信兵衛が逝く その三〜 

越後そば 東京店

100-0005 千代田区丸の内1-9-1 東京駅一番街B1
公式サイト http://www.clea.co.jp/tenpo/echigo.html
参考サイト お店を探す | 東京駅一番街





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仁礼信兵衛が逝く  その → 





その後、「小説・仁礼信兵衛」はどうした。
と、いうマニアックなご要望にお答えし、
今日は無理矢理にこんな進行に致します。(笑)





今朝ほどは、先々週から予定されていた通り、
我が藩の殿の使者としての命を受け、
他藩の大名の元へと参上致します予定でございました。
そちらの隣藩は我が藩ほどの石高はありませんが、
最近実質的な知行を急増している成長株でございます。
使者である拙者一人の為に、藩主様はもちろん、
筆頭家老様や側近の軍師殿も待っていていただけるとか・・・。
正直、話題も事欠くことと予想されます。
そんな時は、うちの殿の愚痴でも聞いてもらいましょう。
様々な問答を想定し計画を立てて、
いざ出発と厠で用をたしてから、
出立の用意をしていると、
殿からの矢文が懐で振動します。
急遽「やっぱり余も行くぞよ。」とのこと。
上様はいつも気まぐれです。
おいおい、拙者の口上はいかがあいなることか・・・。




さてそちらの藩の上屋敷の前で、
平伏して我が藩主の籠を待ちます。
こんな光景はこれが初めてのことではありませんが、
殿は約定の刻ぎりぎりになってもなかなか現れません。
どうも生まれながらの殿様というもの、
先方との約定の時の少し前に来るという習慣がない・・・。
拙者は胃がきりきり。
ようやく到着した殿の籠。
「苦しゅうない、信兵衛、面を上げぃ。」
引きつった笑顔で殿の背中を押して登城します。




急遽、殿様同士の和気藹々としたお話となった今日の会談です。
しかし同席した先方のご家老様も軍師殿も、
どうやら拙者と同じ平侍出身とお見受けしました。
家柄の高い方々の、"能"や"鷹狩り"なんて露と分りかねます。



欠伸をかみ殺し、袴の上から膝を抓ること、
巳の刻から正午の少し前まで・・・。
上屋敷を出て殿の籠を見送った後には、
倒れるほどに疲れ果てた仁礼であったのです。




帰路、珍しく自ら馬を操り、
厚木街道を上っていると、
多屋班元断腸之介が、
他藩への馳走という藩命で、
日枝神社に参詣していることを思い出し、
落ち合って合流し久しぶりに昼餉に誘いました。




東照宮、権現様の時代に蘭国より帰化した、
耶楊子(やようす)殿の屋敷にちなむ、
八重洲の地階にあるこちらの蕎麦屋を再訪しました。




もりそば・大盛り・かき揚げ




今日は越後の蕎麦そのものの風味を味わいたく、
もりそば(330円)+大盛り(100円)。
・・・ですが、なんと、
電話機付写真機能の記録機能が、
不調であいにく保存されておりませんでした。
先日の写真で申し訳ありませんが、
これの"かき揚げ抜き"にて御座い候にてお許し願います。




今日も太めでしこしこの蕎麦は美味く、
つゆもキリリとたっていて、
軽く立ち食い店の範囲を超越いたしており候。




拙者のような所謂、江戸詰めの平侍が、
行列するような人気店とあいなりました。





さて今日は嫡男の満十三歳の誕生日。
もう元服を迎えてもよい年頃となりました。
拙者も隠居したいと願う今日この頃でございます。





にほ
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