【坂東第十四番】瑞應山 蓮華院 弘明寺

宗派 高野山真言宗
本尊 十一面観世音菩薩
ご詠歌 ありがたや 誓いの海を 傾けて そそぐめぐみに さむるほのみや
232-0067 横浜市南区弘明寺267




国道246号から国道16号へ出て、
横浜市内を目指します。
目指すお寺は、馬油の生息地近くの縄張りです。



→ お散歩 弘明寺~関内 - チロリン村長ののほほん散歩




仁王門
金剛力士 阿形  金剛力士 吽形



立派な仁王門。
金網越し、覗き拝む阿吽の金剛力士
うん、なかなか私好みのお顔なので、
金網越しながらここにUPしておきましょう。
ここの縁起によれば、
これが神奈川県下最古の仁王象。




六地蔵




この六地蔵はあまり歴史は深くないでしょう。




宝篋印塔  聖天堂



石段を上がりきると、
左にこの宝篋印塔があり、
さらにその上には弘法大師の彫刻とも伝わる、
大聖歓喜天を祀る聖天堂があります。




大師堂



そしてそのすぐ下に、
その弘法大師を厄除け大師として祀る大師堂。
しかし、こちらの縁起は、
空海よりもずっと前に遡ります。




七つ石



養老五年(721)、遠く印度から、
善無畏三蔵が渡来した際、
この霊域に感得して陀羅尼を書写し、
結界を立ててこの七つの石を祀りました。




その17年後の天平九年(737)、
またまたやはり行基菩薩が、
全国を回遊し、ここで一刀三礼し、
本尊の十一面観世音菩薩を彫刻しました。
これが現在のこちらのご本尊とされていますが、
また後で触れますが、
国指定重文のこちらは平安中期作として登録されます。





鐘楼  梵鐘




本堂を正面にみて、
境内右端にある、鐘楼と、
横浜市指定有形文化財の梵鐘です。




観音堂(本堂)




さてお待ちかねの本堂参拝。
この本堂(観音堂)は、
明和三年(1766)の再建ですが、
寛徳元年(1044)の開山時の本堂の、
手斧(=釿・ちょうな)彫りの床板やハリ、ケタ等が、
再利用されているとか。
昭和五十一年(1975)までは茅葺でしたが、
銅板葺屋根に改修されました。



本堂内左手の納経所にご朱印を願いし、
別に300円を支払い、
本堂内の拝観を願います。




これが凄い。。。
300円の価値は絶対にあります。




パンフレットのご本尊の写真



もちろん本堂内は撮影禁止ですから、
これはパンフの写真ですが、
これがとにかく凄かった。
手に触れられるほどに本尊を目の前に拝せます。
坂東霊場でこんなに本尊を間近に拝したのは、、、、




→ 【坂東第三十〇番】平野山 高蔵寺 (高倉観音) - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地




、、、これ以来ありません。




伝・行基作とされる、
平安中期作の181.7cmのハルニレの一木造。
鉈彫りの跡もはっきりと見え、
感動で足が震えました。




自らご本尊すぐ左足元に写経を納めます。




パンフレットの木造黒漆花瓶




この木造黒漆花瓶の他、曼荼羅など、
やはり寺宝のオンパレード。
う〜ん、、、・・・最高です。



第十四番 ご朱印




ずっと夢中で昼食を抜いたままでした、
もう二時半を過ぎています。
馬油にこの辺りのお勧め店を聞こうと、
電話してみるも、携帯は留守電です。
はぁ〜、諦めて帰りましょうか・・・。





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