
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/30
- メディア: 単行本
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先日紹介した「利休にたずねよ」と同時に、
第140回直木賞を受賞した作品です。
「該当作品なし」という回もありますが、
なるほどこの第140回が、
この二作を選んだ訳が分りました。
こりゃどちらが優れているかなんて選択するのは難しいでしょう。
他人の死を悼みながら旅をする主人公、
彼と行動を共にする夫を殺した女性、
世の中を斜めに見ている雑誌記者、
そして、明るく強く生きている、
余命いくばくもない末期癌の主人公の母。
人類永遠のテーマである、
「生」とは、「死」とは・・・。
これをこんな形式で物語にしているなんて、
とても新鮮で、強い感銘を受けました。
「芥川賞」を「純文学」、
「直木賞」を「大衆小説」という区分が、
またまた疑問になってしまいました。
そもそも「純文学」の「純」って何?。
面白くないってこと?。
「大衆小説」の「大衆」って何だろう?。
そんな区分、もう時代遅れなのかもしれません。
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