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「定年にでもなったならば、
居合道でもやってみたい。」
と、公言している私ですから、
皆さん意外に思われることと思いますが、
私はとにかく剣道ってやつが大嫌い。
高校時代に潔癖症だったことは、
何度かカミングアウトしておりますが、
その頃に授業で剣道があり、
皆共用の他人の汗で塩を吹き悪臭漂う、
面と小手をつけさせられ、
気絶寸前の意識の中、
無理矢理武道場に立たされました。
「気合」とされる、弱者が威嚇する為の奇声をあげ、
刃もない竹刀の先っぽを、あたった、かすった。
と、争うつまらないスポーツという認識は、
今もあまり変わっておりません。
さて一方、誉田哲也さんの作品は、
おどろおどろしいホラーや、
生々しい性と暴力の表現があり、
その部分、ちょと苦手ですが、
それに余りあるリーダビリティがあって、
結局なんだかんだと、単行本は全部読んでおります。
彼がそんなエグイ表現を使わず、
青春剣道ストーリーを書いていることは知っていました。
あまり興味はありませんが、
折角単行本になったので買ってみます。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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なんだよ、この発行部数。
私の手元にある単行本の巻末です。
2010年2月10日 第1刷
2010年2月20日 第3刷
驚異的だね。驚いた。
映画化の影響でしょう。
さてこちら、
誉田氏の出世作であり代表作「ジウ」と同じく、
男勝りの「動」であり「剛」と、
おしとやかな「静」で「柔」の、
二人の女の子を描く展開です。
「ジウ」の二人は、
結局反発しあったまま、
悲しきラストを迎えますが、
この二人の女の子のやりとりが、
とても清清しくて、なんとも初々しくて、
青春時代を思い出したとても爽やかな青春ストーリーでした。
いやいや、こりゃ最近読んだ青春モノではピカイチです。
ホント、みんなに薦めたくなる小説でした。
あ、ホントだ、「バガボンド」。
この間にロゴが変わっていたなんて、
初めて知りました。
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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いいねぇ〜、この続編二作も、
文庫本を待たずに読みたくなりました。
→ 映画「武士道シックスティーン」:誉田哲也の同名小説に成海璃子、北乃きいが挑む!
映画も是非観たいですけど、
私の感覚ではどうも主役の女優さんの、
キャスティングが逆のような気がします。(汗)
ともかく、剣道に対する偏見も、
ちょっとおさまりました作品でした。