「武士道シックスティーン」



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「定年にでもなったならば、
居合道でもやってみたい。」




と、公言している私ですから、
皆さん意外に思われることと思いますが、
私はとにかく剣道ってやつが大嫌い。
高校時代に潔癖症だったことは、
何度かカミングアウトしておりますが、
その頃に授業で剣道があり、
皆共用の他人の汗で塩を吹き悪臭漂う、
面と小手をつけさせられ、
気絶寸前の意識の中、
無理矢理武道場に立たされました。




「気合」とされる、弱者が威嚇する為の奇声をあげ、
刃もない竹刀の先っぽを、あたった、かすった。
と、争うつまらないスポーツという認識は、
今もあまり変わっておりません。




さて一方、誉田哲也さんの作品は、
おどろおどろしいホラーや、
生々しい性と暴力の表現があり、
その部分、ちょと苦手ですが、
それに余りあるリーダビリティがあって、
結局なんだかんだと、単行本は全部読んでおります。
彼がそんなエグイ表現を使わず、
青春剣道ストーリーを書いていることは知っていました。
あまり興味はありませんが、
折角単行本になったので買ってみます。





武士道シックスティーン (文春文庫)

武士道シックスティーン (文春文庫)




なんだよ、この発行部数。
私の手元にある単行本の巻末です。


2010年2月10日 第1刷
2010年2月20日 第3刷

驚異的だね。驚いた。
映画化の影響でしょう。



さてこちら、
誉田氏の出世作であり代表作「ジウ」と同じく、
男勝りの「動」であり「剛」と、
おしとやかな「静」で「柔」の、
二人の女の子を描く展開です。




「ジウ」の二人は、
結局反発しあったまま、
悲しきラストを迎えますが、
この二人の女の子のやりとりが、
とても清清しくて、なんとも初々しくて、
青春時代を思い出したとても爽やかな青春ストーリーでした。
いやいや、こりゃ最近読んだ青春モノではピカイチです。
ホント、みんなに薦めたくなる小説でした。





バガボンド(20)(モーニングKC)バガボンド(21)(モーニングKC)




あ、ホントだ、「バガボンド」。
この間にロゴが変わっていたなんて、
初めて知りました。




武士道セブンティーン

武士道セブンティーン

武士道エイティーン

武士道エイティーン



いいねぇ〜、この続編二作も、
文庫本を待たずに読みたくなりました。




→ 映画「武士道シックスティーン」:誉田哲也の同名小説に成海璃子、北乃きいが挑む!





映画も是非観たいですけど、
私の感覚ではどうも主役の女優さんの、
キャスティングが逆のような気がします。(汗)



ともかく、剣道に対する偏見も、
ちょっとおさまりました作品でした。





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