「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 (ちくまプリマー新書)

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→ 小説「鹿男あをによし」
→ 小説「プリンセス・トヨトミ」




木曜は前日の水曜に何か事件・事故があれば、
基本私か、我が班員が朝礼で発表する日と定められています。
ご存知の通り、昨日は盛り沢山の一日でした。
そんな訳でその対応の為、
無償の早出の金曜日とほぼ同様の時間に家を出るも、
昨日の疲れからか、携帯を忘れ、財布を忘れ、家に戻り、
どうにかやっとのとで、たった少し早めに出社した次第であります・・・。




そして昨日一日、台場のホテルで潰れてしまった時間の代償は、
思いの他大きくて、一歩もデスクから離れられなかった午前中。
結局、ランチはカップそば一杯だったものの、
カロリー消費も少なかったようで、
残念ながらダイエットの最軽量には及びません。




「そんな訳で、貯金ネタで失礼します。」
・・・と、いつも書きますが、
今日はそんな貯金ネタを差し置いて、
読んだばかりの、直近の直木賞の候補になっている、
万城目学氏の「最新書き下ろし長編小説」についてです。







創刊5周年という「ちくまブリマー新書」の「書き下ろし」は、
過去に京都=「鴨川ホルモー」、奈良=「鹿男あおによし」、
大阪=「プリンセス・トヨトミ」の一連の「輪」から脱却した第四弾、
老雄犬と、主人公の牝猫と小1の少女が紡ぎだすストーリー。
内容といえば、まるで絵本のようなファンタジーですが、
その心情の表現は、紛うことなき一級品。
なんとも忘れかけていた若き日の思い出がキラリ。
うん、派手ではないけど、これは名作に違いありません。



元々「大衆文学」「純文学」の境目に対して疑問がある私ですが、
これを読んでまた再考してしまいました。
果たしてこれは「大衆文学」なのか・・・。
そんな区分なんて、どうでもいいじゃん。



ただし私の予想では、
おそらく今回も直木賞は受賞出来ないかもしれない。
でもこれでとれない賞ならば、
そんなもんは、賞の器が小さいだけさっ・・・。
どんな直木賞受賞の作品と比較しても、
最高に面白い未受賞の広瀬正氏の「マイナス・ゼロ」も、
当時は司馬遼太郎のみの推薦だったそうです。



→ 記事一覧 - 元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】





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