週末の疲れ、いまだ取れず、
あまりの暑さに"出たきり中年"の血も滾らず、
例年は数えるほどしか稼動しない我が家のエアコンも、
今年は初めての大活躍。もし話が出来たなら、
「殺す気かっ!!」と不満を漏らすことでしょう。
さて、こんな日は大人しくDVD鑑賞に浸りましょうか。
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"芸のある芸人"が絶滅の危惧にある日本の"芸能界"(?)。
ただし、イッセー尾形さんの一人芝居は、
私は重要無形文化財として、
人間国宝に指定されるべきとものと本気で思っております。
彼が一人で話しているだけのはずなのに、
影も形もない脇役が実際に見えてしまうのです。
これは彼にしか出来ない芸能ですが、
けして落語や古典芸能に劣るものでもありません。
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今まで昭和天皇はどんな映画やドラマでも、
あの口癖「あっそ。」が、あるくらいで、
陛下個人の内面を描いたものはありません。
いうなればこれは日本では依然としてタブーであり、
触れてはならないものとされています。
私、単なる「菊タブー」については、
ちょっと?なところもありますが、
昭和天皇については、基本的にそれに賛成です。
昭和天皇ほどに、自らの意志とは無関係に、
その名の下に大きな決定がなされて、
現人神と崇められて多くの命が捧げられ、
戦後は自らの命を顧みずに国体を守るも、
いまだに戦争の"最高責任者"あるという非難を受け続ける。
そんな重責と苦難を一身に受けた方が、
人類史上、いったい何人いるだろうか。。*1
そんな孤独と苦悩をいったい誰が表現出来るだろうか。
さて、これはその菊タブーのない、
ロシアの映画でありながら、
台詞はすべて日本語と英語のみです。
あくまで監督と脚本、
そして主演のイッセー尾形の想像上の昭和天皇に過ぎませんが、
こうだったのかもしれない。と思えてしまいます。
コミカルであるもののけしてふざけたパロディではありません。
戦後、久しぶりの再会に、
「あっそ。」「あっそ。」を交し合う昭和天皇と香淳皇后。
なんかとてもいいシーンでした。
ただねぇ・・・。
あの"お口モゴモゴ"は、
もっと晩年になられてからだったと思うんですけど・・・、
イッセーさん。
追伸【オマケ】
イッセー尾形の名作「駐車場」です。
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*1:こういった記事を書くと必ずメール等でご批判を頂戴します。これもまたこのタブーが続く原因そのものです。