DVD「カッコーの巣の上で」

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度々ここに書いておりますが、
昔は、映画少年だった私です。
若い頃に観た「アメリカン・ニューシネマ」の、
名作といわれる代表作の数々。
当時は、分かったような顔をして、
偉そうに薀蓄を並べていたものの、
四十を過ぎてから、i-podで見直してみると、
実は全然、分かっていなかったことに最近気付きました。




カッコーの巣の上で [DVD]

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これもそんな一作でした。
あのイージー・ライダーで異才を放った、
ジャック・ニコルソンが、
アカデミー主演男優賞を受賞した作品です。





ご存知の通り、カッコウは巣を作らずに、
他種の巣に卵を産み、その巣を乗っ取る、
いわゆる「托卵」をする鳥の一種です。
ですから「カッコーの巣」は実際存在しません。
英語で「カッコウの巣」とは「精神病院」の蔑称でもあるとか。
それはマザー・グースの詩にも由来するそうです。


Vintery, mintery, cutery, corn,
Apple seed and apple thorn;
Wire, briar, limber lock,
Three geese in a flock.
One flew east,
And one flew west,
And one flew over the cuckoo's nest.

また脇を固める俳優陣が、その後のハリウッドで、
名物バイプレーヤーとして活躍する人達ばかり。
後にバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクを演じた、
クリストファー・ロイドも一狂人として輝きを放っています。




はたして、この映画のタイトルで言う、
托卵をしていたカッコウは誰だったったのか。
人間の精神とその儚さを描いた作品で、
これほどまでに深い作品が、
これ以前、これ以降にあっただろうか。
・・・いや、ありません。




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