DVD「花のあと」

公式サイト　http://www.hananoato.com/　

毎度お馴染みの"丸の内分園"の出張朝礼の火曜日ですが、
東園を終えて、西園に着くとすぐに携帯が着信。
どうやらまた銀座のあの顧客からクレームが入った模様です。
西園の朝礼を中断して、急いで事業所に戻り、
電話を受けた者、数名からいろいろと話を聞いてみると、
取るに足りないほどの些細な行き違いに対して、
鬼のような猛烈な抗議と、再発防止策の提案要求、
そして今日の代金の支払い拒否、
また今日の実働部隊員の交代を訴えているようです。

さすがに我慢の限界の私。
とりあえず本日の行き違いに対して、
型どおりのお詫びをしたものの、この程度のことで、
本日の実働部隊員の交代を要求されてしまうということは、
今後当方ではもうそちら様とのお取引の継続は難しいと申し入れました。
すると予想通り先方秘書は電話を、筆頭家老にと代わりました。
この猛烈な女性役員とはもう何度も言い争ったことがあります。
ここから、電話口でしばらく怒鳴られること数十分。
怒りに手は震え、湧き出るアドレナリンが胃をキリキリと痛めますが、
努めて冷静に対応していたつもりの私。
過去の事例を織り交ぜて、とにかくもう出来ません、引き取りますと、
何度も何度も繰り返すだけの私。
しかし、私の電話の様子は異様だったのか、
電話を切ると事業所一堂の大注目を浴びておりました・・・。(汗)

しかしともかくこれで、こちらとの付き合いが終了したことに、
腑抜けのようになって脱力したものの、大変満足しておりますと、
十数分後に再びこのご家老から電話です。
なんと、先方社内の行き違いもあって、少しだけ言い過ぎたというお詫びと、
やはり今日の実働部隊員を今後もまた向けて欲しいという願い・・・。
そう言われてしまっては、なんとも反論が出来ない当方。
まだしばらく、お付き合いが続いてしまいそう・・・。
喧嘩に勝ったものの、勝負に負けてしまったような、
そんななんとも悲しい結果に終わりました。。。

そんな訳で、お昼時にも胃の痛みが残り、
食欲が湧かずに結局昼飯を食べなかったものですから、
今日も溜まっている映画ネタで失礼します。
せめてもの償いに三連発。(笑)

→　「藤沢周平」関連の記事

この通り、藤沢周平の作品は大好きですが、
今まであまり納得の出来る映像化はあまり多くありません。

　　

しかし過去の映画化の例では、
この山田洋次氏の「海坂藩三部作」の初期二作が秀逸。
ただし原作に忠実かといえば、あまりそうではなく、
この三部作は、藤沢エッセンスを山田ブレンドした味わい。

花のあと [DVD]

しかし久しぶりにこれは、とても良かった。
正直、主演ヒロイン役の北川景子さんに対しては、
静止している画では、絶世の美女ともいえる顔立であるものの、
ＣＭ以外の動画では、どこか関西ノリの姉ちゃん丸出しの素顔がのぞき、
やはりモデル出身なんだろうと思っていた女優さんでした。

そりゃ、殺陣にはやはりたどたどしさがあったものの、
いやいやなんのなんの透き通るような侘び寂のある演技。
またこれは演出のこだわりですが日本的な所作の一つ一つの美しさ。
とても良かった・・・。

甲本ヒロトの実弟、甲本雅裕さんも今まであまり印象のある作品がなかったものの、
この作品では、一番存在感のある堂々たる演技。
後に「昼行灯と呼ばれる実はキレ者の家老さん」の若き日を、
実に的確にのびのびと演じています。

歴ヲタの私が、珍しく文句の付けようもない、
素晴らしい時代劇の一本です。

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