「幕末維新の暗号 〜群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか〜」【上・下】(祥伝社文庫)

あっしのような歴史ヲタなら、
あの"維新の群像"大集合説もある、
このフルベッキ写真の真偽の両論や、
"大室寅之祐・明治天皇すり替え説"について、
多少の知識は、皆持っています。
ただ、これらはトンデモ本のネタとして片付けられ、
居酒屋での与太話となっていたのが今までの話。

幕末　維新の暗号（上）　群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

幕末　維新の暗号（下）　群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか (祥伝社文庫)

さて文庫になって上下二巻となったこちら。
皇室のタブーに触れる話なので、
ノンフィクションの形式を取らずに、
架空の歴史小説家が、各地を取材するという、
フィクション形式を取っています。
この形式は天孫降臨について書かれたものの後編とか。

この著者、前作は坂本竜馬暗殺とその黒幕を、
フリーメイソンとした作品であり、
今回もまたまたそんな傾向が強いんですけど、
私が今まで明治維新で感じていた疑問や不審な点が、
この説をとるとすっきりと払拭できることも事実。
いやいや、これ以上は書かずにおきましょう。

さて、ただし私はこの物語の説が歴史的な史実であったとしても、
私の今の皇室に対する個人的な価値観は一切変わりません。

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