映画「ツリー・オブ・ライフ」

公式サイト http://www.movies.co.jp/tree-life/




子供達が前々から観たがっていた、
鋼の錬金術師〜嘆きの丘(ミロス)の聖なる星
・・・ですが、もうほとんどの劇場で終了してしまったようです。
しかし調べてみると、千葉中央の劇場で朝一回のみ、
細々と公開しているとか・・・。
新宿、渋谷、池袋でもやっていますが、
それに行くよりは近くていいかも。
ただオイラはその映画はあまり観たくないな。
それとほぼ同じ時間に、同じ系列のすぐ近くの劇場で、
このカンヌのパルムドールを受賞した、
テレンス・マリック監督の久しぶりの作品が公開されているようです。
出不精のかみさんを無理矢理に誘い出して、
家族四人ムーヴで千葉中央に行って来ました。










地獄の逃避行 [DVD]
テレンス・マリックといえば、
1973年に「地獄の逃避行」でデビュー。
天国の日々 [DVD]
その5年後の1978年の「天国の日々」で、
カンヌの監督賞を受賞して世に出た後、
シン・レッド・ライン [DVD] 
1998年の「シン・レッド・ライン」まで20年の沈黙。
この戦争作品は次男を妊娠中だった妻を連れ出して、
上野の劇場で観て、胎教に悪かったと後悔したものです。
ニュー・ワールド コレクターズ・エディション [DVD]
2005年の「ニュー・ワールド」は観ておりませんが、
今回のこの久しぶりの作品が、
カンヌのパルムドールを受賞したと耳にして、
是非劇場で観たいと思っていたのです。




厳格な父に育てられた主人公。
この父をブラピ、主人公の現在をショーン・ペンの二大スターが演じます。
ここまで普通に書けば、大河ドラマのようなストーリー展開を期待するのが人情。
配給はディズニーですから、多くのお客はそう思っていたのでしょう。
エンドロールとともに、「ちぇっ、ふざけた映画だ。」と、
捨て台詞を残し帰ったおっさんがいましたが、
おっさんの気持ちも分からなくもない。
そりゃディズニーがこんな宣伝をすりゃ致し方ない。
予告編も悪い。
かみさんも必死に眠気と闘う様子が分かりました。
やっぱり全然面白くなかったそうです・・・。



でもねテレンスどん、そうなんだよ、
人生は退屈な日常の繰り返し。
取るに足りない小さな悩みが、大きく全体を占めていて、
実は地球の歴史、宇宙の歴史の中では、
一瞬の瞬間に過ぎないという、ちっぽけな刹那。
親と子の時間の流れの順序も、
大きな流れの前では、取るに足りない順番で、
でもそんなちっぽけな悩みが宇宙の中心とも思えるのが人間なんだ。







シン・レッド・ライン」では、
極限の戦闘状況下、精神世界こそが、
人間の真の住処であると説いたマリック。
今回は、人を愛することだけが、
人生を瞬く間に終わらせない方法だと言いました。
いや、果たしてどうだろう。
人を愛して過ごそうが、いやたとえそうでなくても、
人生は瞬く間に過ぎ去るもの・・・。
私はこの映画がその美しい映像で、
宇宙や原始の地球、象徴的にマクロやミクロ世界を描く部分、
なぜかずっと般若心経の色即是空空即是色が浮かんでいました。



これはもう今までの概念の映画とは一線をひく作品。
そしてその部分ではもう完成してしまったのかもしれない。
おそらくテレンス・マリックは当分メガホンをとらないことでしょう。





そうそう、かみさんのこの作品の感想のまとめ。




「あまりに厳しいお父さんに育てられた子はグレる。」




( ´,_ゝ`)プッ
オイラは全然厳しくないもの。





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