「阪急電車」(幻冬舎文庫)・DVD「阪急電車〜片道15分の奇跡〜」

映画公式サイト http://hankyudensha-movie.com/




今日はどういう訳か、
家族揃って、
インフルエンザの予防接種を、
受けに行くハメになり、
いつもの眉二郎は、
夜の部になりました。
そんな訳で昼間はゆったりと、
読書・映画鑑賞としゃれ込みます。



阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)




実は有川浩さんは、
初期の作品を数本読んで、
どうもなんか苦手だった作家さんです。
この作品がいいと薦められたものの、
ちょっと実は半信半疑。
それに阪急今津線なんて、
全く乗ったこともない路線です。
その情景は全く思い浮かびません。



しかし、数ページ読んだだけで、
私の期待は、各駅電車ならぬ超特急。
どこか浅田次郎の「人」を描く、
旨さにも似たホロリ感。
所要時間14分のたった8つの駅を、
往路、復路で前後に分けて、
これに乗り降りして交差する、
人間模様を描きます。
私の頭の中では、
どうしても人情のある電車というと、
それはやっぱり京成電車
いいや、下町の情感を想像して、
読み進めました。




いやいや、これだけの登場人物を、
僅かなこの路線に詰め込んで、
それでいてしつこくなく、
爽やかに読み終えました。
久しぶりに文句なしに、
面白かった小説でした。



阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]

阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]



たまたまですがこの作品の映画化の、
DVDの発売日が昨日のようで、
早速GEOで借りて来ました。
大抵、面白かった小説の映画化は、
がっかりするものと、
相場が決まっておりますが、
これはなかなかの出来であると、
聞き及んでいます。




う〜ん、いいねぇ〜。
これゃ、役者がみんな光ってる。
時系列を小説のままに、
並べる訳には行かないのを、
脚本の良さがフォローしてるし。
う〜ん、阪急沿線の情感も、
やっと目に浮かび満足。
なんとなくどこか京成っぽくもあり、
あまり想像との差は、
大きくありませんでした。




小説から端折った登場人物は、
「図書館カップル」一組のみ。
これはこの時間に収める為に、
致し方のない決断だと私も思います。
でもちゃんとエンドロールに、
「生」が出てきてニンマリ。
こういうイタズラ心は大好きです。





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