「小太郎の左腕」(小学館文庫)


→ 「のぼうの城」(上・下)
→ 「忍びの国」
 



デビュー作「のぼうの城」で度肝を抜かされた、
和田竜さんの三作目がこちらです。



小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)



架空の戦国の敵対する二国。
戸沢家と児玉家。
ここに二人の好敵手がいた。
戸沢家「功名漁り」の林半右衛門と、
児玉家「功名餓鬼」の花房喜兵衛である。
そしてこの二人の間に左構えの鉄砲の天才少年、雑賀小太郎が現れる。



和田竜さんお得意の合戦模様。
騎馬による一騎打ち、行き詰まる籠城戦。
血なまぐさい、どろどろの戦国絵巻なのに、
なぜここまで、爽やかな愛すべき男たちを描けるのだろうか。
そしてまた今回も台詞がいい。



関係ないけど菜の花


人並みになるとは、人並みの喜びだけではない。
悲しみも苦しみもすべて引き受けるということだ。



「こんなことなら、もうわしは人並みになどなろうとは思わん。」




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