「風が強く吹いている」(新潮文庫)

アクシデントやミスクレが毎日のように起きた今週でした。
さすがに今日は何も起こるまい。
そう信じていたいつもの"神田分園"の出張朝礼。
だけど昼には気の重い銀座でのランチ会議。。。



しかし神田から本園に戻る最中にケータイがなりました。
先程朝礼で不在だった実働部隊員が、
控え室でブッ倒れて、医務室に担ぎこまれたとか。。。


すぐにトンボ返りして
しばらく医務室で休ませた後、
近所の病院に連れていってみれば、
どうやらウイルス性胃腸炎が悪化して、
一時的に腸閉塞な状態になっていたとのこと。
結局夕方まで付き添って、彼を新座の自宅まで送りました。。。




→ 「まほろ駅前多田便利軒」



そんな訳で今日も【本・雑誌】ネタです。
彼の診察を待ちながら読んでいたのは、
プチマイブーム到来の三浦しをんさんのこの本でした。



風が強く吹いている (新潮文庫)

風が強く吹いている (新潮文庫)



スポーツを描くフィクションの作品は、
大抵、大袈裟になっていたり、
実際には絶対にありえないものばかり。




こちらの作品もそんなお話。
どうしても「箱根を走りたかった」
抜群の指導力を持つものの、
故障で陸上を諦めたハイジが、
一人の挫折した天才ランナーと、
ほぼ素人の八人を巻き込んで、
たった十人という補欠なしで、
箱根駅伝出場を目指すという荒唐無稽な設定なんです。



多分、本気で箱根を目指し、
出場出来なかった多くのランナーが読めば、
「ふざけんなっ」と思うかもしれない。
実際私、甲子園出場者の知り合いは何人かおりますが、
箱根に出た知り合いはたった一人しかいない。
だって一年にたった200人だけだから。。。


でもね。
この小説は正直とても良かった。
ごちゃごちゃ書くとネタバレになるので書きませんが、
人生を駅伝に上手く喩え、
そんな設定なんて気にならない仕上がりになっています。




やべぇーよ、涙が止まらない。。。




俺たちが行きたいのは、箱根じゃない。
走ることによってたどりつける、
どこかもっと遠く、深く、美しい場所。


「速くではなく、強く」








→ 2009年10月31日全国ロードショー『風が強く吹いている』公式サイト




全然知らなっかったけど、
ファーが言っていた通り、
この小説も映画化されていたんだね。
箱根駅伝なんてよくロケが出来たもんだなぁ〜。
これも是非観てみよう。


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