国指定史跡 四天王寺旧境内
宗派 和宗 総本山
本尊 救世観音菩薩
543-0051 大阪市天王寺区四天王寺1-11-18
公式サイト http://www.shitennoji.or.jp/
大阪出張、二日目の今日は、
朝から運転手付きの車での移動です。
天王寺駅前で知人と待ち合わせて、
大阪の市場調査の後に、
この駅名や区の由来ともなった、
四天王寺にお参りしました。
写真は天王寺駅と現在日本一の高さのビル、
「あべのハルカス」ですが、
全然興味はありませんので、
下から見学したのみでスルーです。
推古天皇元年(593)、聖徳太子が建立したという、
「大日本仏法最初」の官寺であるという四天王寺。
この石鳥居は永仁二年(1294)に、
創建当時の木造のものを石造に改めたもので、
「釈迦如来転法輪処当極楽東門中心」とある扁額には、
嘉暦元年(1326)の銘があるとか。
鳥居としては山形市成沢と小立にあるものにつぐ、
古い歴史があり当然国指定の重要文化財に指定されています。
石鳥居の裏手にこの安政四年(1857)建立の宝篋印塔。
実は今回の大阪出張の際には、
是非ここにお参りするようススメてくれた、
大阪出身・まぁーちゃん氏のご先祖の名前がありました。
とても広い寺域をもつ境内の案内と縁起。
石鳥居をくぐりしばらく行った「西門墓所」には、
初代竹本義太夫など、
浄瑠璃界の先師を供養するという、
この石塔八基があります。
聖徳太子を尊敬していたという、
親鸞を祀る見真堂。
すぐ左手に大きな親鸞像もあります。
そしてそのすぐ向かい側には、
弘法大師空海を祀る大師堂と、
やはり空海の像があります。
さすがは仏法最初の官寺の和宗総本山。
真言宗も浄土真宗の祖も一緒にお構いなしです。
西門正面、伽藍の前に建つ極楽門とも呼ばれる西大門。
その右手奥には阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂。
さて、四天王寺伽藍ですが、
一見飛鳥様式にもみえますが、
現在のものはほとんど鉄筋コンクリート製。
角度を工夫すると金堂・五重塔の後ろに、
あべのハルカスをいれた写真が撮れます。
伽藍本堂で、本尊・救世観音菩薩と、
寺号となった四天王を祀る金堂も昭和三十六年(1961)の再建。
金堂内部の写真は以前購入したこの本からの拝借です。
まぁーちゃんの先祖である、
淡路屋太郎兵衛が文化十年(1813)、
再建に尽力したという五重塔は、
すでに灰燼に帰していて、
今のものは二代後の昭和三十四年(1659)の再建でした。
内部は写真撮影禁止ですが、
最上階まで上ってみたらヘロヘロになってしまった。。。
伽藍北の奥にある北鐘堂と、
昼夜六度にわたり諸仏礼賛の修行をするという、
六時礼賛堂と石舞台はともに重文。
六時堂の中にお参りしようと思ったら、
お寺の方に立ち入り禁止だと怒られてしまい、
これも残念ながら前出の本から転載です。
伽藍北東の鬼門には、
亀井不動を祀る亀井堂。
こちらも水をかけて願をかけるもので、
やはり法善寺同様に苔をむしたお不動さまです。
寺域の最も東側に、
聖徳太子を祀る太子殿こと聖霊院。
さすがは「日出づる処の天子」さん。
南には南大門と、また鐘楼があり、
太子引導鐘堂ともよばれる南鐘堂。
伽藍南の門は中門とも呼ばれる仁王門。
中門阿吽の仁王像は、
東大寺につぐ国内二番目の大きさとありましたが、
それと同じフレーズはこれまで多々耳にしております。