海神 念佛堂

宗派 元・浄土宗
本尊 阿弥陀如来
273-0021 船橋市海神1-17-16



昨日一日で課題店を二つクリアしたことで、
今日も調子にのってチャリで原木に向かいます。




入口の石仏  海神 念仏堂


ヘタレチャリダーなもんで、
陸橋の坂道を回避して、
海神の裏路地を通過すると、
お彼岸の墓参の賑わいで、
今まで気付かなかった、
路傍の石仏が目に止まり、
奥にお寺らしいお堂があることが見えました。




元禄七年(1694)銘 道標  道標の銘



まず出迎えてくれたのは、
裏に「元禄七年(1694)十月廿六日 海神村」の銘のある、
船橋市内最古の道標。
元はここから70m北東の、
現在の陸橋の下にあったそうで、
正面に「右いち川みち・左行とくみち」とあり、
左右に「是より行とく」「是よりいち川」とあります。



元禄十四年(1701)建立の観音堂  観音堂内



そして本堂らしき念仏堂手前にあるのが、
この元禄十四年(1701)建立の観音堂です。
中央に大きな観音様、
左右にいくつも小さな観音様が祀られています。



観音堂の由来


要するにこの地にいたという、
子故房という僧の念仏が素晴らしく、
加藤清正が朝鮮から連れ帰った、
朝鮮王朝の子孫を名乗る、
神田鍋町の豪商・高麗屋佐次右衛門が、
感動して帰依し、念仏堂を改築寄進し、
先祖供養の為、西国三十三番札所、
谷汲山華厳寺三十三観音を模して祀り、
観音堂を寄贈したのがこちらのようです。




大師堂  大師像



かの有名な祐天上人の教化により、
一旦は浄土宗の形式をとりますが、
その後は地元信者が世話人として、
今も宗派に属さず管理しているようで、
弘法大師空海を祀る大師堂もあります。



念仏堂  木造阿弥陀如来立像の案内


本堂の念仏堂です。
世話人さんにお参りを願い出ると、
心良くお許しをいただきました。



念仏堂内  木造阿弥陀如来立像の説明


中央の本尊、木造阿弥陀如来立像は、
初めはこの近くの善光寺に祀られていたものの、
廃寺になり、松戸・小金の東漸寺に移り、
後に高麗屋がここに祀ったものとか。



木造阿弥陀如来立像



推定、平安末期12世紀の定朝様。
とても美しい阿弥陀さまです。



菩薩像(右)
菩薩像(左)


この左右の菩薩像については、
何も案内がなく、不明のままです。
地蔵菩薩と龍樹菩薩ではないでしょうか?



木造阿弥陀如来立像  


あるもんだねぇ〜。
こんな近場にこんな素晴らしい仏像が。